艦船ニュース
オースタルはオーストラリア政府との間で,陸軍向けの新型輸送艦LCH (Landing Craft Heavy)の建造に関する戦略的合意をまとめている。これに 基づき,まず8隻を約40億豪ドルで受注した。建造は,同国西海岸パースに近 いヘンダーソンのCUF(Common User Facility)で実施,2026年に建造を開始 して2038年までに完納の予定。 これはダーメン・ナヴァルのLST-100がベースで,排水量3,900~4,000ト ン,全長100メートル,幅16メートル。兵員200名余りと,M1A2エイブラムズ戦 車を6両,またはレッドバック装甲車を9両搭できる。 ダーメンLST-100はナイジェリア海軍向けの納入実績があるほか,米海軍で もLAW(Light Amphibious Warship)改めLSM(Medium Landing Ship)のベー スになっている。(Naval News 2026/2/
バブコックは,インドネシア海軍向けのアローヘッドArrowhead 140型フリ ゲイト2隻の追加建造に関するライセンス提供を決め,趣意書に調印した。 これが実現すると,同国向けのアローヘッド140,すなわちメラ・プティ Merah Putih級(別名“Red White”フリゲイト)は,合計4隻になる。 (Naval News 2026/1/21) また2月12日にドイツのレムウェルダーにあるアベキング・ウント・ラスム ッセン(Abeking & Rasmussen)で,インドネシア海軍の新型海洋観測艦カノ プス Canopus(936)の命名・引渡し・就役式典が行なわれた。インドネシア のPTパリンドゥ・マリンで船体を建造した後でドイツに重量物運搬船で運び, 所要の艤装を実施していた。 これはデワ・クンバルDewa Kembar(932)の代艦で,デワ・
マレーシア海軍向けの新型水上戦闘艦SGPV-LCS(Second Generation Patrol Vessel Littoral Combat Ship)の1番艦マハラジャ・レラMaharaja Lela (LCS1)が,1月28日にルムッ海軍工廠を出航して,最初の試験航海を実施し た。 続いて2月10日に同工廠で,同級3番艦のシャリフ・マショールSharif Mashorが進水した。2番艦のラジャ・ムダ・ナラRaja Muda Nalaも進水済み。 SGPV-LCSはネーバル・グループのゴーウインドGowind 2500型がベース。排 水量3,100トン,全長111メートル,幅16メートル,吃水3.85メートル。主機は CODADで速力28ノット,航続距離5,000浬/15ノット,乗組員138名。ボフォース 57ミリ単装砲を1基,MSI製DS30M 30ミリ機銃を2基,
○フィンカンティエーリのリヴァ・トリゴソ造船所で2月21日に,イタリア海 軍向けの新型OPV,PPXの1番艦ウゴリーノ・ヴィヴァルディUgolino Vivaldi (P440)が進水した。同級は4隻の建造が決まっており,主契約社はフィンカ ンティエーリが51パーセント,レオナルドが49パーセントを出資するOSN (Orizzonte Sistemi Navali)。排水量2,400トン,全長95メートル,乗員93 名。(Fincantieri 2026/2/21) ○2月24日にスービック・ベイ海軍基地で,フィリピン海軍向け新造艦の就役 式典が行なわれた。対象は新型OPVの1番艦ラジャ・スレイマンRajah Sulayman(PS20)と,新型警備艇の殿となる9番艇オードリー・バニャレス Audrey Bañares(PG910)の2隻。 前者は2022年にHD現代重工に300億ペソ(5億7,300万ドル)で6
○英政府がバングラデシュ政府との間で,英海軍を退役したエコーEcho級海洋 観測艦エンタープライズEnterpriseの譲渡に関する合意をまとめた。同艦は 2019年に横須賀に寄港したことがある。(UK Defence Journal 2026/2/9) ○コロンビアの国営造船所COTECMAR(Corporación de Ciencia y Tecnología para el Desarrollo de la Industria Naval)で,同国海軍の次世代水上戦闘 艦PES(Plataforma Estratégica de Superficie,戦略的水上プラットフォー ムの意)の1番艦で使用する鋼材の切出しがスタートした。(Naval News 2026/2/5) ○ギリシアがシーベル・エアクラフトに,カムコプターS-100回転翼無人機を 4システムを発注した。1システムにつき2機を配備する。FDIのギリシア 版,FDI HNに搭載するもので,
海上自衛隊は,2026年1月19日~3月2日の日程で,令和7年度米国派遣訓練(護衛艦)として,護衛艦“てるづき”をハワイ諸島周辺に派遣している。派遣部隊指揮官は“てるづき”艦長角田泰基2佐,派遣人員は約200名。目的は戦術技量の向上で,訓練項目はミサイル射撃訓練。
海上自衛隊は,2026年2月1~10日,伊勢湾で,令和7年度機雷戦訓練(伊勢湾)および掃海特別訓練(日米共同訓練)を実施した。参加部隊は,海上自衛隊が掃海隊群司令池内出海将補を訓練統制官に,艦艇15隻(掃海母艦1隻,掃海艦2隻,掃海艇12隻),航空機1機(MCH-101掃海・輸送ヘリコプター),水中処分員(横須賀,舞鶴,大湊,沖縄水中処分隊),米海軍が第5機動水中処分隊派遣隊長を訓練統制官に,水中処分員,UUV操作員等(第5機動水中処分隊)。目的は,①海上自衛隊の機雷戦能力の向上,②米海軍との相互運用性の向上で,主要訓練項目は機雷戦(機雷敷設,機雷掃海,機雷掃討および水中処分)。
海上自衛隊は,2026年2月2~6日,東京(海上自衛隊幹部学校,市ヶ谷地区など)で,「自由で開かれたインド太平洋に向けた取組~不確実性の時代における海軍間の協力~」をテーマとする,第29回インド太平洋海軍大学セミナー(Indo-Pacific Naval College Seminar:IPNCS)を開催した。参加者は海軍大学等の海軍大佐級の教官,研究者またはこれに相当する海軍軍人で,参加国はアメリカ,イタリア,インド,インドネシア,イギリス,オーストラリア,カナダ,カンボジア,シンガポール,スリランカ,タイ,韓国,チリ,トンガ,ニュージーランド,パプア・ニューギニア,フィジー,フィリピン,フランス,ブルネイ,ベトナム,ペルーおよびマレーシア。 中国に対しては案内を行なったが回答がなく,不参加となっている。なお,セッションの一部では民間事業者のAI同時通訳サービスも使用されている。このような取組は本セミナーでは初となる。
2025年(令和7年)12月26日,防衛省は川崎重工が潜水艦搭載ディーゼル発電機の検査において,長期に渡り不正行為があったとして,令和7年12月26日から8年3月11日までの2.5カ月間, 同社に対し指名停止の措置を行なうと発表した。発覚した不正の内容は,燃費性能に関する検査値の改竄とされ,現在海上自衛隊が運用する24隻の潜水艦(練習潜水艦2隻を含む)のうち,23隻で不正のあったディーゼルが使用されているが,引き渡し後の性能確認試験では,いずれも海上自衛隊の要求を満たしていたことから,艦の能力としては特に問題はないとされる。
齋藤聡海幕長は,2026年2月4~7日,インドネシア海軍からの招待を受けて,ジャカルタを公式訪問した。期間中,海幕長は同国の海軍高官らと意見交換を行なうとともに,海軍基地等を訪れた。
2026年1月28日,第53次派遣海賊対処行動水上部隊(中東地域における情報収集活動兼務)の護衛艦“ゆうだち”が,定係港の大湊を出港した。部隊指揮官は“ゆうだち”艦長堤敏雄2佐で,隊員約200名のほか,海上保安官8名が同乗している。
2026年1月20日~2月4日,わが国近海に以下の中露艦艇が出現した。 ▷2026年1月20日午前4時頃,海上自衛隊は沖縄本島の東約70キロを西進するロシア海軍のヴィシニャVishnya型情報収集艦(艦番号535)を確認した。その後,同艦は20~23日に沖縄本島の東から南東にかけての接続水域を含む海域を遊弋し,23~24日に沖縄本島の南東から久米島(沖縄県)の北西にかけての接続水域を含む海域を航行 ,25~26日に対馬海峡を北東進して日本海へ向けて航行した。これに対し,防衛省・自衛隊は,第1護衛隊所属の護衛艦“いかづち”(横須賀),第1海上補給隊所属の補給艦“ましゅう”(舞鶴),第2掃海隊所属の掃海艇“たかしま”(佐世保),第5航空群所属のP-3C哨戒機(那覇)により,警戒監視・情報収集を行なった。 ▷2026年1月24日正午頃,海上自衛隊は宮古島(沖縄県)の北東約120キロを南東進する中国海軍の東調Dongdiao型情報収集艦(艦番号791)を確認した。その後,同艦は沖縄本島と宮古島との間の海域を南東進し,太平洋に進出したことが確認されている。
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