艦船ニュース
既報のように,2025年12月6日に複数の随伴艦を伴って東シナ海から太平洋に進出した中国空母遼寧Liaoningは,12月9日には沖ノ鳥島北方の海域に達し,その後,12日に大隈海峡を経て東シナ海方面へ退去した。これに対し,防衛省・自衛隊は,第6護衛隊所属の護衛艦“てるづき”(横須賀)と第5航空群所属のP-3C哨戒機(那覇)による警戒監視・情報収集を行ない,航空自衛隊のF-15戦闘機が緊急発進により対応した。なお, 6日には遼寧を発進した戦闘機がF-15に対し,2度に渡るレーダー照射を行ない,これに対しわが国は外交ルートを通じて中国側に厳重な抗議を行なっている。
ノルウェー政府は,ドイツと共同で調達計画を進めている212CD型潜水艦について,2隻の上積みを発表した。2021年に,当時のティッセンクルップ・マリン・システムズ(現TKMS)に4隻を発注しており,1番艦は2029年の引渡しを予定している。今回の2隻追加により総数は6隻となる。なお,この2隻の追加計画は,12月の時点では承認待ちとなっている。 一方,当初に2隻を発注していたドイツも4隻の追加を決めており,これで両国とも6隻ずつ,総数12隻を建造することになる。 その212CD型に搭載するORCCA戦闘システムは,コングスベルク・グループ傘下のコングスベルク・ディフェンス&エアロスペースの担当で,当初の6隻に搭載する分を35億クローネで受注した。発注元は,同社とTKMSが共同設立したKta Naval Systems。(SpaceWar 2025/12/5,Kongsberg Gruppen 2025/12/17)
2025年12月8~11日,海上自衛隊は各国と以下の訓練を実施した。 ▷日米共同訓練,12月8~11日,関東南方海域で実施。参加部隊は海自が護衛艦“あきづき”,米海軍が空母1隻,駆逐艦1隻。訓練項目は各種戦術訓練(LINKEX)。 ▷日ベトナム親善訓練,12月10日,広島湾で実施。参加部隊は海自が練習艦“やまぎり”,ベトナム海軍がフリゲイト1隻。訓練項目は通信訓練。
ナバンティアのプエルト・レアル造船所で11月27日に,スペイン海軍向けの潜水艦救難艦ポセイドンPoseidón(A21)が起工された。計画名称はBAM-IS(Buque de Acción Marítima Intervención Subacuática)で,老朽化したネプトゥーノNeptunoの代艦。排水量5,000トン,全長92メートル,電気推進とフォイト・シュナイダー・プロペラの組合せで速力15ノット。(Jane’s 2025/12/1) スペインではこのほか,ナバンティアが2023年に受注した沿岸測量艦BHC(Buques Hidrográficos Costeros)の設計作業が進んでおり,11月に予備設計審査(PDR)が完了したところ。排水量約1,000トン,全長50メートル。(Navantia 2025/11/14)
2025年12月19日,潜水艦“うずしお”が除籍された。本艦は平成7年度計画による“おやしお”型の3番艦として,12年3月9日に竣工したもので,最終配属先は第2潜水隊群第2潜水隊(横須賀)であった。基準排水量2,750トン。
2025年12月18日,ジャパン マリンユナイテッド横浜事業所鶴見工場で,新造掃海艦“けらま”(MSO-308)が進水した。 本艦は令和4年度計画による“あわじ”型の5番艦で,5年7月20日に起工されていたもので,竣工は9年3月の予定。艦名は沖縄県の慶良間諸島に由来し,日本海軍,海上自衛隊を通じて初めての命名となる。基準排水量690トン。
NVL(Naval Vessels Lürssen)のペーネ造船所で製作した,ドイツ海軍の新型情報収集艦(42型)の前部セクションが完成,12月6日にバージに載せて搬出され,翌日にキールに到着した。後部セクションは,同じNVLのレムヴェルダー造船所で製作している。同級はオステOste級(432型)3隻の代艦として3隻を建造,2029〜2031年に引き渡す計画。(Jane’s 2025/12/11)
2025年12月22日,三菱重工長崎造船所で,令和5年度計画による新造護衛艦“よしい” (FFM-12)が進水した。本艦は“もがみ”型護衛艦の最終12番艦で,6年7月3日に起工されていたもので,竣工は9年3月の予定。艦名は岡山県東部を流れる吉井川に由来し,日本海軍,海上自衛隊を通じて初めての命名となる。基準排水量3,900トン。
カナダのCCC(Canadian Commercial Corporation)が,ドイツ軍の装備部門BAAINBw(Bundesamt für Ausrüstung,Informationstechnik und Nutzung der Bundeswehr)との間で,CMS330艦載指揮管制システムの納入に関する契約を締結した。これは,指揮管制システム(FüWES :Führungswaffeneinsatzsysteme)の標準化計画(Standardisierung der Führungswaffeneinsatzsysteme))の下で導入する製品で,総額は10億カナダ・ドル(7億870万ドル)。これから建造・導入する127型フリゲイト,それと125型フリゲイトのアップグレード改修でCMS330の導入が見込まれる。システム構築に際して,ドイツのヘンゾルトが協力する。 このうち127型フリゲイトは,AN/SPY-6(V)1レーダーを備えるイージス艦として計画されている。すると,カナダ海軍のリバーRiver級フリゲイトと同様に,イージス武器システムと他のウエポン・システム
英王立艦隊補助部隊(RFA:Royal Fleet Auxiliary)に配備する新型補給艦FSS(Fleet Solid Support)計画の最終設計審査(CDR:Critical Design Review)が完了した。この件はナバンティアUKとBMTがチームを組んで担当しており,2024年10月に予備設計審査(PDR:Preliminary Design Review)を済ませていた。 続いて12月3日に,ナバンティアUKのアップルドール造船所で,FSSの1番艦リサージェントResurgentで使用する鋼材の切出しがスタートした。同級は3隻の建造を予定している。(DE&S 2025/11/12,同2025/12/3,Navantia 2025/12/3)
12月9日に,スコットランドのバブコック社ロシス造船所で,英海軍向け31型フリゲイトの3番艦フォーミダブルFormidableの起工式が行なわれた。同艦の鋼材切出しと建造工程は,2024年10月に始まっていた。キールには,同社に勤める17歳の見習溶接工ジュールズ・ハンター氏の手で,表に艦の紋章,裏にバブコックのロゴをあしらったコインが取り付けられた。これは,艦に幸運をもたらすとされている伝統行事。(Royal Navy 2025/12/9)
ロッキード・マーチンのロータリー&ミッション・システムズ部門は,米海軍海洋システム軍団(NAVSEA:Naval Sea Systems Command)から,カナダ向けにFMS経由で輸出するAN/SPY-7(V)3レーダーを1億4,62万ドルで受注した。新型水上戦闘艦CSC(Canadian Surface Combatant)ことリバーRiver級に搭載するもの。(DoD Contracts 2025/12/11)
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