艦船ニュース
ディール・ディフェンスが,ドイツ海軍の125型フリゲイト,バーデン・ヴ ュルテンベルクBaden-Wrttemberg (F222)での対空戦モジュール試験を成功 した。これは,MFE2025(Maritime Firing Exercise 2025,別名アンダヤ)と 呼ばれる演習で実施したもので,実戦を想定した運用環境下で試験したと説明 されている。 搭載した発射機は,同社製IRIS-T(InfraRed Imaging System-Tail/Thrust-Vector Controlled)空対空ミサイルを転用した,IRIS-T SLM(Surface Launched Medium Range)。目標の捜索・捕捉には,125型搭載 のヘンゾルト製TRS-4Dフェーズド・アレイ・レーダーを使用した。 この試験の背景には,同級がRIM-116 RAM対空ミサイル以外の対空兵装を備 えておらず,対空自衛能力の不足が露見した事情がある。同社が対空戦モジュ ール搭載のスタディ契約を受注したのは今年の初めで,話が出てから実現まで 10カ月というスピード作業と
ドイツ海軍は,イージス戦闘システム搭載の127型フリゲイト8隻の整備計 画を進めており,これに搭載するレーダーとして,RTXのレイセオン部門が手 掛けるAN/SPY-6(V)1の採用を決めた。米海軍向けと同様に37個のRMA(Radar Modular Assembly)で構成,米海軍経由のFMSで取得する。(RTX 2025/10/8)
フランス海軍向けFDI(Frgates de Dfense et d’Intervention)の1番艦ア ミラル・ロナルクAmiral Ronarc’h(D660)が試験航海を完了,建造所がある ロリアンを出航して,母港となるブレストに向かった。到着は9月19日で,10 月17日に同艦の引渡しが実現した。 なお,同級は5隻の建造を計画しているが,4,5番艦はシルヴァーA50 VLSのセル数を16から32に増すことになった。1~3番艦も後日に増設をす る。これにより,アスター対空ミサイルの搭載数を増す。 ギリシア向けのFDI HNは当初から32セル構成だが,フランス向けは予算の関 係から16セル構成になっていた。 (DGA 2025/9/15,同2025/10/17)
フランス国防省は,新型SLBMのM51.3が,10月24日に実動態勢入りしたと発 表した。これは,同国海軍のル・トリオンファンLe Triomphant級戦略原潜に 搭載するM51シリーズの最新モデル。 M51.3に続くM51.4の開発も始まっており,8月28日にアリアン・グループに 対して,設計・製造契約を発注した。M51.4では,射程の延伸,命中精度と突 破能力の向上を図るとしている。(Naval News 2025/10/29など)
10月5~12日にインド西方の洋上で,英空母プリンス・オブ・ウェールズ Prince of Walesとインド空母ヴィクラントVikrantが,初の合同訓練“ Konkan-25”を実施した。対空戦,対水上戦,対潜戦の演習を実施,英空母搭 載のF-35B戦闘機やマーリンHM.2対潜ヘリコプター,インド空母搭載のMiG-29K 戦闘機,さらにP-8I哨戒機も演習に参加した。 このほか,英空母随伴艦の23型フリゲイト,リッチモンドRichmondはムンバ イに,プリンス・オブ・ウェールズはゴアに寄港した。(Naval News 2025/10/13)
セヴェロドヴィンスクのセヴマシュで11月1日に,ロシア海軍向けの特殊任 務潜水艦ハバロフスクKhabarovskが進水した。いわゆる09851型で,原子力UUV ポセイドン6基を搭載できるとされる。
米コースト・ガード向けに砕氷巡視船を建造するASC(Arctic Security Cutter)計画の大枠が確定した。総額61億ドルで11隻を建造する。このうち4 隻をフィンランドのラウマ造船所が担当するため,アメリカとフィンランドは 10月9日に了解覚書を取り交わした。 この件では,カナダのシースパン造船所とフィンランドのアケル・アークテ ィック・テクノロジーも参画する。ASCは両社が開発したMPI(Multi-Purpose Icebreaker)をベースとする計画で,ラウマ造船所で4隻,アメリカのテキサ ス州ガルヴェストンに所在するデヴィ・ディフェンスで3隻,そしてルイジア ナ州ロックポートのボリンジャー造船所で4隻を建造する計画。(Breaking Defense 2025/10/9,USNI News 2025/10/9)
ロッキード・マーチンは10月29日に,セイルドローン社のサーベイヤー (Surveyor)USVを武装化して2026年に実射試験を実施すると発表した。ま た,セイルドローンに対して5,000万ドルの出資を決めた。両社の協業によ り,艦隊の防御や,水中監視,偵察,攻撃といった任務を具現化できるとして いる。 サーベイヤーUSVに搭載するのは,管制システムとAGM-179 JAGM(Joint Air-to-Ground Missile)空対地ミサイル用の発射機,JQL(JAGM Quad Launcher)。(Lockheed Martin 2025/10/29)
クラトス・ディフェンス&セキュリティ・ソリューションズが米海軍から, AN/SPY-1レーダーを維持管理・近代化するための契約を受注したことを明らか にした。計画名称は“Project Anaconda”といい,全体では1億7,500万ドルの 案件となる見込み。このうち,まずフェーズ1分の契約を受注したところ。 これは,AN/SPY-1レーダーの運用が2065年頃まで続くと見込まれることか ら,長期の維持管理が可能な体制を構築するのが目的。そこでクラトスは,イ ンディアナ州クレーンにある米海軍水上戦センター・クレーン部門の近隣に, 面積155,000平方フィートの新施設IRIC(Indiana Radar Integration Complex)を開設,2027年に実働可能とする。このIRICの開設に加えて,送信 機,シグナル・プロセッサー,アンテナ・サブシステムを対象とする補修整備 ・近代化改修を行なう能力の初期段階実装,デジタル・エンジニアリングや人 工知能(AI:Artificial Intelligence)によるデータ管理などといったタス
ハンチントン・インガルス(HII),ウッズ・ホール海洋研究所(WHOI: Woods Hole Oceanographic Institution),米海軍水中戦センター(NUWC: Naval Undersea Warfare Center)ニューポート部門の3者は,ニューヨーク 州セネカレイクで,REMUS 620 UUVをヴァージニアVirginia級攻撃原潜の魚雷 発射管から発進・回収する試験を成功裏に実施した。これに先立ち,兵装ハン ドリング・魚雷発射システムSAFECAPとREMUS 620との互換性検証を実施してい た。 なお英海軍でも同様に,アスチュートAstute級攻撃原潜の魚雷発射管を用い てUUVの発進・回収を実施する“Project Scylla”という計画を進めている。 こちらは,2026~27年度の初度運用能力(IOC:Initial Operational Capability)達成を目指している。2024年12月に最初の洋上試験を実施,続い て2025年5月に攻撃原潜アスチュートを用いて2
○ハンチントン・インガルス(HII)のニューポート・ニューズ造船所で建造 しているヴァージニアVirginia級攻撃原潜の25番艦マサチューセッツ Massachusetts SSN-798が,最初の試験航海を成功裏に完了した。(HII 2025/10/7) ○HIIのインガルス造船所で建造しているアーレイ・バークArleigh Burke級駆 逐艦の78番艦テッド・スティーブンスTed Stevens DDG-128が,建造所側での 2度目の試験航海を9月末に実施した。(HII 2025/10/24) ○ゼネラル・ダイナミクス傘下エレクトリック・ボート造船所(GDEB)のフィ ービー・ノヴァコヴィックCEOが,第3四半期の業績発表に際して,米海軍の 新型戦略原潜ディストリクト・オブ・コロンビアDistrict of Columbia SSBN-826の工程進捗率が60パーセントに達したことを明らかにした。同艦を構 成する主要モジュールは年内に,すべてグロトンの本工場に到着する予定だと している。(USNI News 2025/
10月3日,第3管区海上保安本部は,災害発生時に迅速で円滑に応急対策を実施することを目的に東京電力グループホールディングスと相互協力に関する協定を締結,赤松宏樹本部長と小早川智明代表執行役社長が協定書に署名した。 相互協力の実施事項として,三管本部は災害で孤立した地域や島嶼部への停電復旧に必要となる東京電力グループの資機材や人員の輸送を巡視船艇などで行ない,東京電力グループは災害時に3管本部の活動拠点への電源供給や施設,敷地の提供を実施することとしている。 今回の協定では,両社の管轄区域が重なる関東一都六県と山梨県,静岡県の富士川以東が対象地域となる。(海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)
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