艦船ニュース
10月23日,清水海上保安部(第3管区)と名古屋税関清水税関支署,静岡県警は本年7月10日に静岡県の清水港に入港した外国貨物船の水面下に隠されていたコカイン約20キロ(末端価格5億円相当)を発見,押収したと発表した。 立ち入り検査の一環として巡視船“おきつ”(PM-36)の潜水士が船体の下側に潜り,左舷側の水面下約12メートルにある冷却用の海水などを取り入れるためのシーチェスト内部でコカインの入ったバッグを発見した。バッグの中には約1キロのコカインの塊が20個入っていた。 船長らが知らぬ間に船に運ばせて密輸を行なうパラサイト型と呼ばれる手口で,全国で2例目の摘発だという。乗組員の関与はないとみられるが,密輸を行なった者や隠した時期はわかっていない。 (海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)
巡視艇“なちかぜ”(CL-17)の進水式が墨田川造船(東京都江東区)で挙行された。 本船は“はやかぜ”型巡視艇の7番艇で,総トン数19トン,全長約18メートル,幅約4.3メートル,主機ディーゼル,速力25ノット以上の小型巡視艇である。公称船型は18メートル型。 式典では,来賓や地元の人たちが見守る中,大塚久司主計管理官が本船を“なちかぜ”と命名し支綱切断すると,ゆっくりと滑り降り,海面に船体が姿を現した。 (海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)
機動防除隊発足30周年を祝う式典が10月24日,特殊救難隊50周年が同31日に横浜市内で行なわれ,特殊救難隊の式典に金子国交相も出席した。 ともに海保で専門技術を極めた特殊部隊で,機動防除隊は流出油や有害物質の除去に関する化学的,法的な知識をもとに助言などを行なう専門部隊で,特殊救難隊は火災船や転覆船などの高度な海難救助を担当する精鋭部隊として,「救難最後の砦」とも呼ばれる。 これにあわせて日本郵便南関東支社から記念のオリジナルフレーム切手も発売された。 (海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)
10月21日,高市早苗内閣発足に伴い,国土交通大臣に自民党の金子恭之衆議院議員が就任した。自民党から国交相が就任するのは16年ぶり。 就任記者会見で金子国交相は高市首相からは防災,減災,国土強靭化のための取組み推進に加え,「我が国の領土,領海の警戒監視の適切な実施などについて指示を頂いた。」と語った。 金子氏は熊本県出身で国土交通副大臣や総務相などを歴任したほか,海上保安議員連盟会長を務めるなど海上保安行政にも精通している。(海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)
防衛装備庁は,11月11~12日,研究開発中の装備品に関する恒例の展示会である「技術シンポジウム2025」を,防衛省近傍のホテルグランドヒル市ヶ谷で開催した。今年のシンポジウムでは「AI進化の直感的理解」「サイバー攻撃対処技術の国産化に向けて」と題する特別講演を実施し,さらにレールガンやEMP技術等の装備品の開発状況等についてのオーラルセッションや展示を行なった。
海上自衛隊は,安保3文書体制が定める反撃能力の確保のため,現有イージス護衛艦8隻へのトマホーク巡航ミサイルの導入を進めているが,そのトップを切って,護衛艦“ちょうかい”が令和7年9月下旬から8年9月中旬までの日程でアメリカに派遣されている。また同艦は派遣に先立ち,9月25日に海上自衛隊横須賀基地で,米海軍の支援の下,トマホーク模擬弾を使用した搭載訓練を実施している。
10月21日,第28代防衛大臣に小泉進次郎衆議院議員が就任した。小泉大臣は神奈川11区の選出で,当選6回。環境大臣および気候変動担当大臣,農林水産大臣などを歴任している。
10月5日~11月4日,海上自衛隊は各国と以下の訓練を実施した。 ▷日英印諾共同訓練,10月5~8日,アラビア海で実施。参加部隊は海自が護衛艦“あけぼの” (IPD25第4水上部隊),英海空軍が空母1隻,フリゲイト1隻,給油艦1隻,インド海軍が空母1隻,駆逐艦2隻,フリゲイト2隻,補給艦1隻,潜水艦,ノルウェー海軍がフリゲイト1隻。訓練項目は各種戦術訓練(対潜戦,対水上戦,対空戦など)およびPHOTOEX。 ▷日サモア共同訓練,10月6~10日,アピア(サモア)および同周辺海域で実施。参加部隊は海自がIPD25派遣立入検査隊,サモア警察が海洋部職員。訓練項目は立入検査訓練および舟艇整備訓練。 ▷日パラオ共同訓練,10月13~17日,コロール(パラオ)および同周辺海域で実施。
防衛省は,令和6年10月28日付けで,「陸上自衛隊又は海上自衛隊の船舶の区分等及び名称等を付与する標準を定める訓令」(防衛省訓令第317号)を定め,機動艦艇の護衛艦種別にCVMとCGを,哨戒艦艇の哨戒艦種別にOPV,輸送艦艇の輸送艦種別にLSVとLCU,輸送艇種別にMSVを加えた。 CVMはF-35B戦闘機の搭載化改修後の“いずも”型護衛艦,CGは6年度計画により2隻が整備中のイージス・システム搭載艦,OPVは5年度計画で4隻が建造中の1,900トン型哨戒艦,LSVは陸上自衛隊予算で整備中の“ようこう”型輸送艦,LCUは同じく“にほんばれ”型輸送艦,MSVは同じく機動舟艇を対象としたものとされる。CVMはCruiser Voler Multipurposeを意味する。 なお,この船舶の区分等及び名称等を付与する標準を定める訓令は,従来は海上自衛隊が定めていたが,陸上自衛隊の船舶も加わったことで新たな訓令は防衛省が定めている。これに伴い,従来の海上自衛隊の訓令は廃止された。
11月4日,海上自衛隊下関基地隊は,10月8日付けで同隊隷下の第43掃海隊所属の掃海艇“うくしま”が除籍され,さらに第43掃海隊が解隊されたことを公表した。“うくしま”は“すがしま”型の6番艇で,令和6年11月11日に火災により沈没し,その後も事故調査等が一段落するまで,形式上第43掃海隊に所属していたもの。 なお,この措置により第43掃海隊に所属していた“とよしま”(“すがしま”型5番艇)は,同日付けで下関基地隊の直轄艇となった。
11月13日,ジャパン マリンユナイテッド横浜事業所磯子工場で,令和5年度計画による1,900トン型哨戒艦の1番艦「さくら」,2番艦「たちばな」が進水した。3月頃までには同年度計画による3,4番艦も進水予定で,令和9年3月頃までに就役の予定。 本型は海上自衛隊が整備中の新艦種の警備艦で,就役後は7年度末に自衛艦隊の下に新編される水上艦隊隷下の哨戒防備群に配属され,主に南西諸島方面における警戒・監視活動等に従事する。基準排水量1,920トン,全長約95メートル,主機CODLAD,速力25ノット。兵装は30ミリ単装機銃1基で,後部に格納庫とヘリコプター/UAV用の飛行甲板等として使用される多目的甲板,USV/RHIB用の揚収装置を備える。
11月6日,令和5年度計画による新造輸送艦“あおぞら”が,内海造船瀬戸田工場で進水した。本艦は “にほんばれ”型輸送艦の3番艦で,就役は2番艦と同じく令和7年度末の予定。基準排水量は2番艦と同じ。なお現在,本型は4番艦についても予算承認済みで,令和9年度の就役を予定している。
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