NVL(Naval Vessels Lürssen)のペーネ造船所で製作した,ドイツ海軍の新型情報収集艦(42型)の前部セクションが完成,12月6日にバージに載せて搬出され,翌日にキールに到着した。後部セクションは,同じNVLのレムヴェルダー造船所で製作している。同級はオステOste級(432型)3隻の代艦として3隻を建造,2029〜2031年に引き渡す計画。(Jane’s 2025/12/11)
ナバンティアのプエルト・レアル造船所で11月27日に,スペイン海軍向けの潜水艦救難艦ポセイドンPoseidón(A21)が起工された。計画名称はBAM-IS(Buque de Acción Marítima Intervención Subacuática)で,老朽化したネプトゥーノNeptunoの代艦。排水量5,000トン,全長92メートル,電気推進とフォイト・シュナイダー・プロペラの組合せで速力15ノット。(Jane’s 2025/12/1) スペインではこのほか,ナバンティアが2023年に受注した沿岸測量艦BHC(Buques Hidrográficos Costeros)の設計作業が進んでおり,11月に予備設計審査(PDR)が完了したところ。排水量約1,000トン,全長50メートル。(Navantia 2025/11/14)
ノルウェー政府は,ドイツと共同で調達計画を進めている212CD型潜水艦について,2隻の上積みを発表した。2021年に,当時のティッセンクルップ・マリン・システムズ(現TKMS)に4隻を発注しており,1番艦は2029年の引渡しを予定している。今回の2隻追加により総数は6隻となる。なお,この2隻の追加計画は,12月の時点では承認待ちとなっている。 一方,当初に2隻を発注していたドイツも4隻の追加を決めており,これで両国とも6隻ずつ,総数12隻を建造することになる。 その212CD型に搭載するORCCA戦闘システムは,コングスベルク・グループ傘下のコングスベルク・ディフェンス&エアロスペースの担当で,当初の6隻に搭載する分を35億クローネで受注した。発注元は,同社とTKMSが共同設立したKta Naval Systems。(SpaceWar 2025/12/5,Kongsberg Gruppen 2025/12/17)
FDI(Frégates de Défense et d’Intervention)のギリシア海軍向けFDI HNの1番艦キモンKimon(F601)が,12月15日にフランスのロリアンに到着した。それから3日後の12月18日に,同地で同艦の引渡し式典が行なわれた。(Naval Group 2025/12/19)
コングスベルク・グループ傘下のコングスベルク・ディフェンス&エアロスペースがデンマークから,RGM-184A NSM(Naval Strike Missile)を中核とする地対艦ミサイル・システムNSM CDS(Coastal Defence System)を1億ユーロで受注した。デンマークは年初に,艦載用のNSMも発注している。 このほか,デンマーク軍の装備部門FMI(Forsvarsministeriets Materiel- og Indkøbsstyrelse)がナヴィゲア・キャピタル・パートナーズ(Navigare Capital Partners A/S)との間で,海底インフラのモニタリングに使う作業船ノルウィンド・ヘルムNorwind Helmの発注契約を締結した。2026年に納入の予定。(Kongsberg Defence and Aerospace 2025/12/17,Naval News 2025/12/
トルコ国営の防衛産業ASFATは12月3日に,ルーマニア国防省から同国海軍向けの水上戦闘艦を2億2,300万ユーロで受注したと発表した。これは,トルコ海軍に建造しているヒサルHisar級OPV2隻をルーマニアが買い取るとの趣旨。トルコではOPVに分類されているが,ルーマニアはこれにRGM-184A NSM(Naval Strike Missile)を搭載して,コルベットとして運用する。 対象となるのは,2023年9月に進水して2024年12月から試験航海に入っているアキサルAkhisar(P1220)と,2023年9月に進水して,現在は領収試験を実施している最中のコチサルKoçhisar(P1221)。同級はMILGEMコルベットの設計を活用して,イスタンブール海軍工廠で設計・建造している。排水量2,300トン,全長99.56メートル,幅14.42メートル,吃水3.77メートル。 ルーマニアは2019年に,地元のダーメン・グループでコルベットを4隻を建造する計画をまとめていたが,実現せずに終わっていた。(Naval News 2025/12/3)
台湾・高雄の台湾国際造船で建造,2023年に進水した潜水艦海鯤Haikun(SS-711)が,2025年11月27〜28日に高雄で浮揚試験を実施した。この後は潜航試験に駒を進める計画となっている。 同艦のスケジュールは予定よりも遅れている。当初の予定では2025年末には引渡しを実現することになっていた。この遅延のため,CSBCに罰金が科せられているとの報道がある。(USNI News 2025/12/4)
12月13日にフィンカンティエーリ・マリネット・マリーンで,サウジアラビア海軍向けの新型水上戦闘艦MMSC(Multi-Mission Surface Combatant)の1番艦サウド Saud (820)が進水した。同艦は進水に先立ち10月20日に,建造建屋から岸壁に引き出されていた。計画名称は“Project Tuwaiq”といい,FMS案件としてロッキード・マーチンを主契約社とするかたちで4隻を建造する。ただしCOVID-19の影響などから,スケジュールは当初の予定よりも遅れている。 MMSCはフリーダムFreedom級沿海域戦闘艦をベースとしており,船体寸法や機関も同一構成。ただし,搭載兵装のモジュラー化コンセプトは適用していない。主な搭載兵装は以下のとおり。 ○BAEシステムズ・ボフォース製の57ミリ単装砲Mk110。○シー・セプター対空ミサイル・システム。SAMはMBDA製のCAMM(Common Anti-air Modular Missile)で,これをMk41VLSにクワッド・パックで搭載する。○RGM-84ハープーンSSMの4連装発射筒2基。○20ミリ機
フランス政府が12月21日に,次世代原子力空母(PANG:Porte Avion Nouvelle Generation)の建造開始を承認した。予定経費は110億ユーロ(129億ドル)。シャルル・ドゴールCharles de Gaulleの後継で,2030年代後半の代替を予定している。(Jane’s 2025/12/22) 一方,中国の大連造船所を撮影した衛星写真から,同地で原子力空母の建造が始まっていることが判明した。2025年の半ばには,キールや船底部分のブロックがドックに据えられていたという。(Jane’s 2025/12/17)
ジェネラル・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップビルディングが建造した,ジョン・ルイスJohn Lewis級給油艦の5番艦ルーシー・ストーンLucy Stone T-AO-209が,試験を終えて12月16日に領収の運びとなった。同級は9番艦までが完成あるいは建造中,さらに3隻を発注済み。(NAVSEA 2025/12/16) 一方,イタリアでは12月19日にフィンカンティエーリのカステッランマーレ・ディ・スタービア造船所で,イタリア海軍向けの新型補給艦LSS(Logistic Support Ship)の2番艦アトランテAtlanteの引渡しが行なわれた。(Fincantieri via Naval News 2025/12/20)
英海軍の23型フリゲイト,ランカスターLancaster(F229)が,12月5日に退役した。なお,同艦の退役式典は展開先のバーレーンで執り行なわれた。(Royal Navy 2025/12/5) オーストラリア海軍ではアーミデールArmidale級哨戒艇のうち,オルバニーAlbany,バサーストBathurst,チルダースChildersの3隻が一挙に退役,北部準州のコナワラ基地で退役式典が行なわれた。(Austrarian DoD 2025/12/5)
○仏シュフランSuffren級攻撃原潜の4番艦ド・グラースDe Grasse(S638)の原子炉が,初めて臨界に達して稼動を開始した。(Naval News 2025/12/14) ○グラスゴーのBAEシステムズ・スコッツタウン造船所で艤装作業を進めている,英海軍向け26型フリゲイトの1番艦グラスゴーGlasgowで,搭載するMTU製ディーゼル発電機(出力3MW)4基のうち,最初の1基が初めて稼動した。(Royal Navy 2025/12/18) ○先月号の本欄で引渡しについて取り上げた,トルコ海軍向け214TN型潜水艦の2番艦フズル・レイスHızır Reis (S331)の就役式典が,12月21日にイスタンブール海軍工廠で挙行された。(Naval News 2025/12/22) ○12月2日にメーリランド州ボルティモアにある米コースト・ガード施設で,用途廃止になったMEC(Medium Endurance Cutter)ことリライアンスReliance級カッター,デシシィブDecisive WMEC-62の,スリランカ海軍への引渡し式典が行なわれた。
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