英王立艦隊補助部隊(RFA:Royal Fleet Auxiliary)に配備する新型補給艦FSS(Fleet Solid Support)計画の最終設計審査(CDR:Critical Design Review)が完了した。この件はナバンティアUKとBMTがチームを組んで担当しており,2024年10月に予備設計審査(PDR:Preliminary Design Review)を済ませていた。 続いて12月3日に,ナバンティアUKのアップルドール造船所で,FSSの1番艦リサージェントResurgentで使用する鋼材の切出しがスタートした。同級は3隻の建造を予定している。(DE&S 2025/11/12,同2025/12/3,Navantia 2025/12/3)
12月9日に,スコットランドのバブコック社ロシス造船所で,英海軍向け31型フリゲイトの3番艦フォーミダブルFormidableの起工式が行なわれた。同艦の鋼材切出しと建造工程は,2024年10月に始まっていた。キールには,同社に勤める17歳の見習溶接工ジュールズ・ハンター氏の手で,表に艦の紋章,裏にバブコックのロゴをあしらったコインが取り付けられた。これは,艦に幸運をもたらすとされている伝統行事。(Royal Navy 2025/12/9)
ロッキード・マーチンのロータリー&ミッション・システムズ部門は,米海軍海洋システム軍団(NAVSEA:Naval Sea Systems Command)から,カナダ向けにFMS経由で輸出するAN/SPY-7(V)3レーダーを1億4,62万ドルで受注した。新型水上戦闘艦CSC(Canadian Surface Combatant)ことリバーRiver級に搭載するもの。(DoD Contracts 2025/12/11)
米海軍の工廠4カ所,それと名称非公開の民間造船所2カ所が,ビッグデータ分析のためのソフトウェア・プラットフォームを専門とするパランティアとの間で,ShipOS (Shipbuilding Operating System)に関する4億4,800万ドルの契約を締結した。これは,艦艇の建造・造修に関わるデータを一元的に管理するプラットフォームを構築して,効率改善を図る取組みだと説明されている。(USNI News 2025/12/9)
米海軍が,第5艦隊麾下の第59任務部隊(TF59)の一員としてアラビア湾に展開している沿海域戦闘艦サンタ・バーバラSanta Barbara LCS-32の艦上から,低コストの自爆突入型無人機LUCAS(Low-cost Unmanned Combat Attack System)を発進させる試験を実施した。この手の機体を艦上発進させたのは,米海軍では初めてのこと。LUCASは,捕獲したイラン製のシャヒド無人機をベースとして,安価な自爆突入型無人機として製作したもの。(Defense News 2025/12/19)
ジョンC.フェラン米海軍長官が12月5日に,米海軍が米海兵隊のEABO(Expeditionary Advanced Base Operations)向けに建造する新型の小型揚陸艦マクラングMcClung級ことLSM(Medium Landing Ship)について,ダーメン・ナヴァル提案のLST-100型案の採用を発表した。18〜35隻の建造を計画している。設計は既製のものだが,米海軍は330万ドルを支出して,ダーメンからTDP(Technical Data Package)を取得する。 LST-100型は排水量4,000トン,全長100メートル,幅16メートルで,貨物搭載スペースの面積は1,020平方メートル,重量ベースでの搭載量は500トン。(Naval News 2025/12/5,USNI News 2025/12/8)
ハンチントン・インガルス(HII)のニューポート・ニューズ造船所で12月9日に,ヴァージニアVirginia級攻撃原潜の31番艦バーブ Barb SSN-804が起工式された。この艦名はSS-220とSSN-596に続いて3隻目。また,同級29番艦オクラホマOklahoma SSN-802の建造工程が進捗して,分割製作した船殼を接合する作業が完了した。 そのHIIはイギリスのバブコックとの間で,ヴァージニア級原潜の建造に関わる戦略的パートナーシップの拡大・強化を発表した。これにより,バブコックはスコットランドのロシスにある同社造船所で,ヴァージニア級ブロックⅥのアセンブリ製作を担当することになる。 一方,ジェネラル・ダイナミクス傘下のエレクトリック・ボート部門(GDEB)で建造した同級26番艦のアイダホIdaho SSN-799は,12月15日に米海軍による領収が実現した。(NAVSEA 2025/12/9,同2025/12/15,HII 2025/12/9,同2025/12/16)
ジョン・フェラン米海軍長官と,米海軍作戦部長のダリル・コードル海軍大将が,中止になったFFG(X)に代わる新しい小型水上戦闘艦建造計画のSSC(Small Surface Combatant),別名FF(X)について発表した。設計・建造の担当は,ハンチントン・インガルスのインガルス造船所で,同所で10隻を建造した米コースト・ガードのレジェンドLegend級ことNSC(National Security Cutter)をベースとする。排水量は4,000トン級とされる。(HII 2025/12/19,USNI News 2025/12/19)
ドナルド・トランプ米大統領とジョンC.フェラン米海軍長官が12月22日に,原子力推進の“トランプ級戦艦”,別名BBG(X)構想について発表した。 これは“ゴールデン・フリート”構想の中核として,空母打撃群向けの統合防空・ミサイル防衛(IAMD:Integrated Air and Missile Defense),対水上戦,対潜戦,極超音速飛翔体による長射程火力,指揮統制ノードといった役割を想定していると説明されている。まず2隻を建造するとしており,示されている1番艦の艦名はデファイアントDefiant BBG-1。最終的には20〜25隻の建造を目指すというのが大統領の説明。 この構想を受け,ハンチントン・インガルスが歓迎の声明を出した。現実問題として,アーレイ・バークArleigh Burke級駆逐艦の3倍に相当する規模を持つとされる“戦艦”を建造できる施設は,同社のニューポート・ニューズ造船所しかないだろう。(US Navy 2025/12/22)
○仏シュフランSuffren級攻撃原潜の4番艦ド・グラースDe Grasse(S638)の原子炉が,初めて臨界に達して稼動を開始した。(Naval News 2025/12/14) ○グラスゴーのBAEシステムズ・スコッツタウン造船所で艤装作業を進めている,英海軍向け26型フリゲイトの1番艦グラスゴーGlasgowで,搭載するMTU製ディーゼル発電機(出力3MW)4基のうち,最初の1基が初めて稼動した。(Royal Navy 2025/12/18) ○先月号の本欄で引渡しについて取り上げた,トルコ海軍向け214TN型潜水艦の2番艦フズル・レイスHızır Reis (S331)の就役式典が,12月21日にイスタンブール海軍工廠で挙行された。(Naval News 2025/12/22) ○12月2日にメーリランド州ボルティモアにある米コースト・ガード施設で,用途廃止になったMEC(Medium Endurance Cutter)ことリライアンスReliance級カッター,デシシィブDecisive WMEC-62の,スリランカ海軍への引渡し式典が行なわれた。
英海軍の23型フリゲイト,ランカスターLancaster(F229)が,12月5日に退役した。なお,同艦の退役式典は展開先のバーレーンで執り行なわれた。(Royal Navy 2025/12/5) オーストラリア海軍ではアーミデールArmidale級哨戒艇のうち,オルバニーAlbany,バサーストBathurst,チルダースChildersの3隻が一挙に退役,北部準州のコナワラ基地で退役式典が行なわれた。(Austrarian DoD 2025/12/5)
ジェネラル・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップビルディングが建造した,ジョン・ルイスJohn Lewis級給油艦の5番艦ルーシー・ストーンLucy Stone T-AO-209が,試験を終えて12月16日に領収の運びとなった。同級は9番艦までが完成あるいは建造中,さらに3隻を発注済み。(NAVSEA 2025/12/16) 一方,イタリアでは12月19日にフィンカンティエーリのカステッランマーレ・ディ・スタービア造船所で,イタリア海軍向けの新型補給艦LSS(Logistic Support Ship)の2番艦アトランテAtlanteの引渡しが行なわれた。(Fincantieri via Naval News 2025/12/20)
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