ジェネラル・ダイナミクス傘下のエレクトリック・ボート(GDEB)は,ディ ストリクト・オブ・コロンビアDistrict of Columbia級戦略原潜のうち3~7 番艦(SSBN-828~832)の5隻を対象とする先行調達・先行建造について,作 業追加に伴う修正契約を22億8,329万ドルで受注した。 また,ハンチントン・インガルス(HII)のニューポート・ニューズ造船所 で製作していた同級1番艦(SSBN-826)の前部船殼セクションが完成。11月18 日に,最終組立を担当するGDEBに向けて,バージに載せて送り出された。他の セクションも製作が進んでおり,年内には接合・最終組立が始まる見込みとな っている。(DoD Contracts 2025/11/17,USNI News 2025/11/20)
ジョン・フェラン米海軍長官は11月25日に,FFG(X)ことコンステレーション Constellation級フリゲイトの計画中止を発表した。すでに フィンカンティエ ーリ・マリネット・マリーンで建造工程が走っている1番艦コンステレーショ ンFFG-62と2番艦コングレスCongress FFG-63は,造船所の業務を維持する観 点から建造を継続するが,続く4隻は建造を中止する。 FFG(X)計画は大幅なスケジュール遅延に見舞われており,現時点で1番艦の 工程進捗率は12パーセントに留まっている。それを受けて,より迅速な艦艇建 造が必要との観点から中止を決めたもの。並行して,装備調達システムの見直 しを進めていると説明されている。しかし発表の時点で,具体的な代案に関す る言及はなされていない。(USNI News 2025/11/25)
11月15日にフロリダ州のパナマ・シティで,インディペンデンス Independence級沿海域戦闘艦の殿艦ピ ーアPierre LCS-38の就役式典が行な われた。また,フリーダムFreedom級の殿艦クリーブランドCleveland LCS-31 が,11月16日に米海軍に引き渡された。同艦の就役式典は2026年に挙行する予 定で,その後はフロリダ州メイポートを母港とする。 このクリーブランドの就役をもって,当初よりも縮小されたLCS計画は完結 することになる。ただし,すでに初期建造艦の一部が退役しているため,全艦 が同時に在籍することはなかった。(US Navy 2025/11/15,Stars and Stripes 2025/11/28)
ハンチントン・インガルス(HII)のニューポート・ニューズ造船所で建造 したヴァージニアVirginia級攻撃原潜の25番艦マサチューセッツ Massachusetts SSN-798が試験航海を完了,11月21日に納入の運びとなった。 同艦は2026年の春に,ボストン・ハーバーで就役式典を挙行する予定。 一方,ジェネラル・ダイナミクス傘下のエレクトリック・ボート(GDEB)で 建造している同級26番艦アイダホIdaho SSN-799は,機関や潜航に関連する試 験を実施するアルファ・トライアルと,潜航・騒音に関する試験を実施するブ ラヴォー・トライアルを実施,完了した。この後は官側の領収試験に駒を進め る。(US Navy 2025/11/21,HII 2025/11/21,GDEB 2025/11/13)
ジェネラル・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップビルディン グ(NASSCO)で建造している,T-AO(X)ことジョン・ルイスJohn Lewis級給油 艦の5番艦ルーシー・ストーンLucy Stone T-AO-209が,試験航海を完了し た。(General Dynamics NASSCO 2025/11/5) また,NASSCOは同級11番艦(T-AO-215)と12番艦(T-AO-216)を,総額17億 ドルで追加受注した。最初の6隻(T-AO-205~210),続いて3隻(T-AO-211 ~213)を受注した後,2024年に8隻(T-AO-214~211)の契約を締結してお り,そのうちの一部。(General
米海軍が6月下旬に,サウス・カロライナ州のサリヴァンズ・アイランドか ら大西洋に放った太陽電池駆動のUSVライトフィッシュ(Lightfish)がポルト ガルのトロイアに到着,USVによる従来の連続行動日数記録を12日上回る新記 録を達成した。 ライトフィッシュは米海軍の大西洋情報戦センター(Naval Information Warfare Center Atlantic)麾下の無人海軍革新チーム(Unmanned Naval Innovation Team)が所掌している案件。シーサッツ(Seasats)という会社の 製品で,太陽電池と蓄電池を動力源として,障害物を自動回避しながら自律航 行する。今回の航海は自律航行で実施したが,常に外部からの監視は行なって いた。(DefenseNews 2025/11/21)
ハンチントン・インガルス(HII)とシールドAIが,オーストラリアのシド ニーで開催された展示会「Indo Pacific International Maritime Exposition」の席で,HIIのUSVとシールドAIの自律制御システムを組み合わせ て試験を実施したと発表した。 これは,HIIのROMULUS 20というUSVを用いて,10月の末にヴァージニア州ヴ ァージニア・ビーチで3日をかけて実施したもの。自律制御のソフトウェアは シールドAIの「Hivemind」で,これを「Hivemind Enterprise」ソフトウェア 開発キットを用いて,HIIの「Odyssey」自律制御スイートに統合したと説明さ れる。「Hivemind」を洋上のシステムで実際に使用したのは,これが初めての 事例。(HII 2025/11/3)
ハンチントン・インガルス(HII)が,鋳造製品を手掛けるイギリス企業ウ ェスリー・グループ(Westley Group)との協業を発表した。ウェスリー・グ ループを,原潜を建造している同社ニューポート・ニューズ造船所のサプライ ヤーに加えて建造基盤を強化するとの趣旨で,AUKUSの枠組みに基づく産業基 盤強化のための取組みの一環だとしている。 また,レオナルドDRSは水上艦や潜水艦で使用する推進システムの分野で, オーストラリアのホフマン・エンジニアリング(Hofmann Engineering Pty. Ltd.)と組んで協業の機会を追求する,と発表した。こちらも同様に,艦艇建 造の基盤強化を企図した動きといえる。(HII 2025/11/4,Leonardo DRS 2025/11/4)
米国防安全保障協力局(DSCA:Defense Security Cooperation Agency)が 11月14日に,ドイツ向けにFMS(Foreign Military Sales)経由で,SM-6ブロ ックⅠ対空ミサイルとSM-2ブロックⅢC対空ミサイルを輸出すると発表した。 いずれもアクティブ・レーダー誘導なので,艦側にイルミネーターを必要とし ない。 内訳はSM-6を173発,SM-2を577発,VLS装填用のキャニスターMk21 Mod3と Mk13 Mod.1,関連機材,関連業務などで,総額は35億ドル。126型や127型に搭 載するものと思われる。(DSCA 2025/11/14)
英国防省はMBDA UKに,艦載レーザー兵器ドラゴンファイアを3億1,600万ポ ンドで発注した。45型駆逐艦に搭載する計画で,2027年から納入を開始する予 定。この発表に合わせて公表した動画では,上構の左舷側,ファランクスCIWS の前方に設置されたドラゴンファイアが,無人機や小艇と交戦する様子が描か れている。 最近,ヘブリデスの射場で実施した試験では,650キロで飛行する標的機の 捕捉追尾・撃墜に成功した。1発あたりの経費は10ポンド,1キロ先にある1 ポンド硬貨大のターゲットに命中させられる精度があるとしている。(MoD UK 2025/11/20,Royal Navy 2025/11/20)
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