RTX社のレイセオン部門は米ミサイル防衛局(MDA:Missile Defense Agency)から,RIM-161C SM-3ブロックⅠB弾道弾迎撃ミサイルの実弾23発に関する修正契約を,2億6,691万ドルで受注した。これで累計受注は33億1,463万ドル,78発となる。この件について,「SM-3ブロックⅠBの生産再開にかかる経費も含む」との但し書きがあることから,いったん停止した製造を再開したものと考えられる。ブロックⅠBがこの価格であれば,最新鋭のブロックⅡAなら,もっと高価になるのは自明の理であろう。(DoD Contracts 2026/3/12)
米海軍は4月20日に,米陸軍のレーザー兵器P-HEL(Palletized-High Energy Laser)を借り受けて,2025年10月に空母の艦上で試験を実施していたことを明らかにした。これはC-UAS(Counter Unmanned Aircraft System),いわゆるドローン対策での利用を想定したもので,エアロヴァイロンメント製のLocustレーザー兵器をコンテナに組み込んで,空母ジョージ H.W.ブッシュGeorge H.W. Bush CVN-77の飛行甲板に搭載するかたちで実施した。(Jane's 2026/4/21)
ロッキード・マーチンは,MIM-104F PAC-3 MSE(Patriot Advanced Capability-3 Missile Segment Enhancement)弾道弾迎撃ミサイルとイージス戦闘システムのインテグレーション実施に関する契約を受注した。同社はすでに自己資金で,イージス・システムやMk41 VLSとPAC-3 MSEのインテグレーションに関する作業を進めてきている。 PAC-3 MSEはターミナル防衛用の直撃破壊(HTK:Hit-to-Kill)ミサイル。これをイージス艦に搭載することで,ターミナル・フェーズにおける弾道弾迎撃手段を強化できる。米海軍は2027年度予算教書において,PAC-3 MSE 405発の調達を要求している。(Lockheed Martin 2026/4/21,USNI News 2026/4/23)
米海軍は3月20日に,アラバマ州チェロキーにF4(Factory of the Future)という先進生産拠点を開設した。これから18~24カ月をかけて,フル生産体制を確立するとしている。 これは,先進生産技術を手掛ける民間企業ヘイドリアン(Hadrian)と組んで進めている案件。24億ドルの資金を投入,高度な自動化を進めた生産設備を整えて,ヴァージニアVirginia級攻撃原潜とディストリクト・オブ・コロンビアDistrict of Columbia級戦略原潜のコンポーネントを製造する計画。F4でコンポーネント製造を引き受けることで,造船所をモジュール製作に専念させる狙いがある。(US Navy 2026/3/20)
パキスタン海軍向けバーブルBabur級コルベットの2番艦カイバルKhaibar(F-282)の就役式典が,4月4日にカラチで行なわれた(引渡しは昨年12月に実現済み)。また,4月30日に中国・海南島の三亜基地で,ハンゴールHangor級(パキスタン向け改元Modified Yuan型)潜水艦の1番艦ハンゴールの就役式典が行なわれた。(Naval News 2026/4/6,2026/4/30)
米海軍がアップデートした艦艇建造計画において,“トランプ級戦艦”ことBBG(X)が,当初にいわれていた通常動力から,原子力推進に改められたことが判明した。 ただし,原子力推進にすれば建造・維持管理コストの上昇は不可避であり,さらに原子炉製造を担当するメーカー,すなわちベクテルの生産能力が問題になる可能性も考えられる。このまま実現するかどうかについては,今後の動向を注意深く見守る必要があろう。 なお,同級の建造は船殼ブロックを全米各地の造船所で分散担当し,最終組立てはハンチントン・インガルスのニューポート・ニューズ造船所12号ドックで実施するとの考えが明らかにされている。ただし,同所では並行して空母ドリス・ミラー Doris Miller CVN-81とウィリアム J.クリントンWilliam J. Clinton CVN-82の建造工程も走るため,スケジュール調整は不可避となる。(USNI News 2026/5/11,同2026/5/21) (写真:U.S. NAVY)
ハンチントン・インガルスは米海軍海洋システム軍団(NAVSEA)から,新型水上戦闘艦FF(X)の1番艦建造に関する2億8,289万ドルの契約を受注した。同社はこれを受けて,FF(X)の設計作業を進めるとともに,先行調達に着手する。FF(X)は既報のように,米コースト・ガード向けの大型巡視船NSC(National Security Cutter)がベースで,2027年度に1番艦,29年度に2番艦,31年度に3,4番艦を発注する計画。(DoD Contracts 2026/4/28,USNI News 2026/4/28,HII 2026/4/29) (写真:U.S. NAVY)
3月28日にマサチューセッツ州ボストンで,ヴァージニアVirginia級攻撃原潜の25番艦マサチューセッツMassachusetts SSN-798の就役式典が行なわれた。続いて4月25日にコネチカット州のニュー・ロンドン基地で,同級26番艦アイダホIdaho SSN-799の就役式典も実施された。(HII 2026/3/27,US Navy 2026/4/24) ジェネラル・ダイナミクス傘下のエレクトリック・ボートは米海軍海洋システム軍団(NAVSEA)から,ヴァージニア級攻撃原潜ブロックⅥの先行調達に関する23億553万ドルの契約を受注した。契約期間は2035年9月まで。(DoD Contracts 2026/5/11) ダリル・コードル米海軍長官は5月12日に議会で,潜水艦の建造能力について「産業基盤強化のために62億ドルの資金投下を実施しており,2031会計年度にヴァージニア級を年間2隻,ディストリクト・オブ・コロンビアDistrict of Columbia級戦略原潜を年間1隻,それぞれ建造できるようにする計画を進めている」と説明した。(USNI News 2026/
3月4日に,米アーレイ・バークArleigh Burke級駆逐艦の74番艦,ハーベイC.バーナム Jr. Harvey C. Barnum Jr. DDG-124が,建造所のジェネラル・ダイナミクス傘下のバス鉄工所(GDBIW)を出港,就役式典が行なわれるヴァージニア州ノーフォークに向かい3月20日に到着,4月11日に就役式典を挙行した。(GDBIW 2026/3/5,US Navy 2026/4/11) 80番艦のジョージ M.ニールGeorge M. Neal DDG-131が,4月1日にハンチントン・インガルスのインガルス造船所で進水した。(Naval News 2026/4/2) 78番艦のテッド・スティーブンスTed Stevens DDG-128は,5月8日にHIIのインガルス造船所を出港,母港となるヴァージニア州ノーフォークに向かった。
2月28日にボリンジャー造船所で,パスファインダーPathfinder級測量艦ロバート・バラドRobert Ballard T-AGS-67の命名式が行なわれた。スポンサーは艦名ゆかりのロバート・バラド氏の夫人で,オデュッセイ・エンタープライズの社長を務めているバーバラ・アール・バラド氏。(US Navy 2026/2/27) 3月3日にハンチントン・インガルスのインガルス造船所で,サン・アントニオSan Antonio級ドック型輸送揚陸艦の16番艦(同級フライトⅡでは3隻目)のフィラデルフィア Philadelphia LPD-32の起工式が行なわれた。スポンサーを務めたのは,インド太平洋軍第27代司令官サミュエル・パパロ海軍大将の夫人でフィラデルフィア出身のモーリーン・パパロ氏。(US Navy 2026/3/4) 3月7日にジェネラル・ダイナミクス社傘下のナショナル・スチール&シップビルディング(NASSCO)で,遠征用海上基地艦の8番艦ヘクター A.カフェラタJr. Hector
米海軍は2026年度に,合計13隻の艦を退役させる予定。その対象は以下のようになっている。 ○攻撃原潜ニューポート・ニューズ Newport News SSN-750:1月31日に退役。 ○攻撃原潜アレクサンドリアAlexandria SSN-757:8月4日に退役予定。その後はピュージェット・サウンド海軍工廠で解体する。 ○ミサイル巡洋艦レイク・エリーLake Erie CG-70:9月30日に退役予定,その後は部品取りに充てる。 ○ミサイル巡洋艦シャイローShiloh CG-67:9月30日に退役予定,その後は部品取りに充てる。 ○沿海域戦闘艦フォート・ワースFort Worth LCS-3:7月31日に退役予定。 ○ドック型揚陸艦ジャーマンタウンGermantown LSD-42:9月29日に退役予定,その後は部品取りに充てる。 ○給油艦ビッグホーンBig Horn T-AO-198:3月31日に退役。 ○給油艦ジョン・エリクソンJohn Ericsson T-AO-194:7月31日に退役予定,その後は部品取りに充てる。 ○給油艦ペコスPecos T-AO-
米海軍水上戦センター(NSWC)ダーグレン部門が,遠隔操作式艦載機銃Mk38の最新モデル,Mk38 Mod4について,艦隊への引渡しを開始した。主な改良点として,イージス戦闘システムとのインテグレーションが挙げられている。これにより,航空機や高速かつ機動性が高いUSVへの対処能力を高めたとされる。また,Mk38シリーズでは初めて機銃を大口径化して,従来の25ミリから30ミリに改めた。(NAVSEA 2026/2/6)
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