ニュージーランド海軍司令官のガーリン・ゴールディング少将が訪日,10月 20日に中谷防衛相(当時)と会談した。これは,ニュージーランド海軍現有の アンザックAnzac級フリゲイトの後継として,先にオーストラリアが採用を決 めたFFM発展型に関心を示していることを示す動き。すでに昨年6月,ニュー ジーランドのクリストファー・ルクソン首相がFFM2番艦“くまの”を視察し ている。 アンザック級はオーストラリアとニュージーランドの共通装備であり,ニュ ージーランド向けの艦はオーストラリアで建造された。そうした経緯を考える と,本級の後継艦についてもオーストラリアと足並みを揃えるのは理に適った 考え方といえる。 なお,オーストラリアのシドニーで開催された展示会“Indo Pacific International Maritime Exposition 2025”の席で三菱重工の関係者が,オー ストラリア向けのFFM発展型にはSSMとしてRGM-184A NSM(Naval Strike Missile)を搭載することを明らかにした,と報じられている。(Jane’s 2025/11/4)
サーブはスウェーデン軍国防資材局から,スウェーデン海軍向けのブレーキ ンゲBlekinge級ことA26型潜水艦2隻の建造について,最終分の追加契約を96 億クローネで受注した。建造に際して必要となる,各種資材とサービス業務で 構成する。 なお,A26型の建造計画は度重なる遅延とコスト上昇に見舞われている。当 初の計画では,2018~19年に引渡しを行ない,総経費84億クローネ(インフレ 反映後の数字では112億クローネ/10億ユーロ)となっていた。ところが,最新 の情報では1番艦の引渡しが2031年,2番艦の引渡しが2033年にずれ込み,総 経費は250億クローネ(23億ユーロ)に上昇している。 その一因として,海外カスタマーを獲得できていない事情がある。当初の計 画では,2019年6月までに海外カスタマーを獲得して経費分担するはずだった が,失注が続いている。(Saab 2025/10/13,Naval News 2025/10/14)
スペインの閣議が,スペイン海軍向けの新しい電子情報収集艦について,要 件定義フェーズの作業開始を承認した。これは,1992年に就役した情報収集艦 アレルタAlerta(A111)の代艦となるもの。BAM AGIという計画名称からする と,警備艦BAM(Buque de Accin Martima)ことメテオロMeteoro級をベースに する可能性が考えられる。同級はすでに,潜水艦救難艦のベースにもなってい る。(Navantia 2025/10/22)
ドイツ海軍が,ラインメタルとMBDAが共同開発した艦載レーザー兵器のデモ ンストレーターを領収した。これを10月28日に,ドイツのメッペンにある武器 弾薬の試験部門WTD91(Wehrtechnische Dienststelle fr Waffen und Munition)のレーザー兵器担当施設に搬入。これから試験を実施する。用途と しては,C-UAS(Counter-Unmanned Aircraft System),小艇との交戦,ミサ イルの迎撃を想定している。現行モデルの出力は20kWだが,100kWまでスケー ルアップする話もある。 ドイツ海軍この領収に先立ち,1年ほどの期間をかけて124型フリゲイト, ザクセンSachsen艦上で試験を実施していた。この試験での実射は100回を超え たという。(DefenseNews 2025/10/29)
ディール・ディフェンスが,ドイツ海軍の125型フリゲイト,バーデン・ヴ ュルテンベルクBaden-Wrttemberg (F222)での対空戦モジュール試験を成功 した。これは,MFE2025(Maritime Firing Exercise 2025,別名アンダヤ)と 呼ばれる演習で実施したもので,実戦を想定した運用環境下で試験したと説明 されている。 搭載した発射機は,同社製IRIS-T(InfraRed Imaging System-Tail/Thrust-Vector Controlled)空対空ミサイルを転用した,IRIS-T SLM(Surface Launched Medium Range)。目標の捜索・捕捉には,125型搭載 のヘンゾルト製TRS-4Dフェーズド・アレイ・レーダーを使用した。 この試験の背景には,同級がRIM-116 RAM対空ミサイル以外の対空兵装を備 えておらず,対空自衛能力の不足が露見した事情がある。同社が対空戦モジュ ール搭載のスタディ契約を受注したのは今年の初めで,話が出てから実現まで 10カ月というスピード作業となった。(Diehl
ドイツ海軍は,イージス戦闘システム搭載の127型フリゲイト8隻の整備計 画を進めており,これに搭載するレーダーとして,RTXのレイセオン部門が手 掛けるAN/SPY-6(V)1の採用を決めた。米海軍向けと同様に37個のRMA(Radar Modular Assembly)で構成,米海軍経由のFMSで取得する。(RTX 2025/10/8)
フランス海軍向けFDI(Frgates de Dfense et d'Intervention)の1番艦ア ミラル・ロナルクAmiral Ronarc'h(D660)が試験航海を完了,建造所がある ロリアンを出航して,母港となるブレストに向かった。到着は9月19日で,10 月17日に同艦の引渡しが実現した。 なお,同級は5隻の建造を計画しているが,4,5番艦はシルヴァーA50 VLSのセル数を16から32に増すことになった。1~3番艦も後日に増設をす る。これにより,アスター対空ミサイルの搭載数を増す。 ギリシア向けのFDI HNは当初から32セル構成だが,フランス向けは予算の関 係から16セル構成になっていた。 (DGA 2025/9/15,同2025/10/17)
フランス国防省は,新型SLBMのM51.3が,10月24日に実動態勢入りしたと発 表した。これは,同国海軍のル・トリオンファンLe Triomphant級戦略原潜に 搭載するM51シリーズの最新モデル。 M51.3に続くM51.4の開発も始まっており,8月28日にアリアン・グループに 対して,設計・製造契約を発注した。M51.4では,射程の延伸,命中精度と突 破能力の向上を図るとしている。(Naval News 2025/10/29など)
10月5~12日にインド西方の洋上で,英空母プリンス・オブ・ウェールズ Prince of Walesとインド空母ヴィクラントVikrantが,初の合同訓練“ Konkan-25”を実施した。対空戦,対水上戦,対潜戦の演習を実施,英空母搭 載のF-35B戦闘機やマーリンHM.2対潜ヘリコプター,インド空母搭載のMiG-29K 戦闘機,さらにP-8I哨戒機も演習に参加した。 このほか,英空母随伴艦の23型フリゲイト,リッチモンドRichmondはムンバ イに,プリンス・オブ・ウェールズはゴアに寄港した。(Naval News 2025/10/13)
セヴェロドヴィンスクのセヴマシュで11月1日に,ロシア海軍向けの特殊任 務潜水艦ハバロフスクKhabarovskが進水した。いわゆる09851型で,原子力UUV ポセイドン6基を搭載できるとされる。
米コースト・ガード向けに砕氷巡視船を建造するASC(Arctic Security Cutter)計画の大枠が確定した。総額61億ドルで11隻を建造する。このうち4 隻をフィンランドのラウマ造船所が担当するため,アメリカとフィンランドは 10月9日に了解覚書を取り交わした。 この件では,カナダのシースパン造船所とフィンランドのアケル・アークテ ィック・テクノロジーも参画する。ASCは両社が開発したMPI(Multi-Purpose Icebreaker)をベースとする計画で,ラウマ造船所で4隻,アメリカのテキサ ス州ガルヴェストンに所在するデヴィ・ディフェンスで3隻,そしてルイジア ナ州ロックポートのボリンジャー造船所で4隻を建造する計画。(Breaking Defense 2025/10/9,USNI News 2025/10/9)
ロッキード・マーチンは10月29日に,セイルドローン社のサーベイヤー (Surveyor)USVを武装化して2026年に実射試験を実施すると発表した。ま た,セイルドローンに対して5,000万ドルの出資を決めた。両社の協業によ り,艦隊の防御や,水中監視,偵察,攻撃といった任務を具現化できるとして いる。 サーベイヤーUSVに搭載するのは,管制システムとAGM-179 JAGM(Joint Air-to-Ground Missile)空対地ミサイル用の発射機,JQL(JAGM Quad Launcher)。(Lockheed Martin 2025/10/29)
Showing 12 of 1287 total posts