スペインの閣議が,スペイン海軍向けの新しい電子情報収集艦について,要 件定義フェーズの作業開始を承認した。これは,1992年に就役した情報収集艦 アレルタAlerta(A111)の代艦となるもの。BAM AGIという計画名称からする と,警備艦BAM(Buque de Accin Martima)ことメテオロMeteoro級をベースに する可能性が考えられる。同級はすでに,潜水艦救難艦のベースにもなってい る。(Navantia 2025/10/22)
ドイツ海軍が,ラインメタルとMBDAが共同開発した艦載レーザー兵器のデモ ンストレーターを領収した。これを10月28日に,ドイツのメッペンにある武器 弾薬の試験部門WTD91(Wehrtechnische Dienststelle fr Waffen und Munition)のレーザー兵器担当施設に搬入。これから試験を実施する。用途と しては,C-UAS(Counter-Unmanned Aircraft System),小艇との交戦,ミサ イルの迎撃を想定している。現行モデルの出力は20kWだが,100kWまでスケー ルアップする話もある。 ドイツ海軍この領収に先立ち,1年ほどの期間をかけて124型フリゲイト, ザクセンSachsen艦上で試験を実施していた。この試験での実射は100回を超え たという。(DefenseNews 2025/10/29)
ディール・ディフェンスが,ドイツ海軍の125型フリゲイト,バーデン・ヴ ュルテンベルクBaden-Wrttemberg (F222)での対空戦モジュール試験を成功 した。これは,MFE2025(Maritime Firing Exercise 2025,別名アンダヤ)と 呼ばれる演習で実施したもので,実戦を想定した運用環境下で試験したと説明 されている。 搭載した発射機は,同社製IRIS-T(InfraRed Imaging System-Tail/Thrust-Vector Controlled)空対空ミサイルを転用した,IRIS-T SLM(Surface Launched Medium Range)。目標の捜索・捕捉には,125型搭載 のヘンゾルト製TRS-4Dフェーズド・アレイ・レーダーを使用した。 この試験の背景には,同級がRIM-116 RAM対空ミサイル以外の対空兵装を備 えておらず,対空自衛能力の不足が露見した事情がある。同社が対空戦モジュ ール搭載のスタディ契約を受注したのは今年の初めで,話が出てから実現まで 10カ月というスピード作業と
ドイツ海軍は,イージス戦闘システム搭載の127型フリゲイト8隻の整備計 画を進めており,これに搭載するレーダーとして,RTXのレイセオン部門が手 掛けるAN/SPY-6(V)1の採用を決めた。米海軍向けと同様に37個のRMA(Radar Modular Assembly)で構成,米海軍経由のFMSで取得する。(RTX 2025/10/8)
フランス海軍向けFDI(Frgates de Dfense et d’Intervention)の1番艦ア ミラル・ロナルクAmiral Ronarc’h(D660)が試験航海を完了,建造所がある ロリアンを出航して,母港となるブレストに向かった。到着は9月19日で,10 月17日に同艦の引渡しが実現した。 なお,同級は5隻の建造を計画しているが,4,5番艦はシルヴァーA50 VLSのセル数を16から32に増すことになった。1~3番艦も後日に増設をす る。これにより,アスター対空ミサイルの搭載数を増す。 ギリシア向けのFDI HNは当初から32セル構成だが,フランス向けは予算の関 係から16セル構成になっていた。 (DGA 2025/9/15,同2025/10/17)
フランス国防省は,新型SLBMのM51.3が,10月24日に実動態勢入りしたと発 表した。これは,同国海軍のル・トリオンファンLe Triomphant級戦略原潜に 搭載するM51シリーズの最新モデル。 M51.3に続くM51.4の開発も始まっており,8月28日にアリアン・グループに 対して,設計・製造契約を発注した。M51.4では,射程の延伸,命中精度と突 破能力の向上を図るとしている。(Naval News 2025/10/29など)
10月5~12日にインド西方の洋上で,英空母プリンス・オブ・ウェールズ Prince of Walesとインド空母ヴィクラントVikrantが,初の合同訓練“ Konkan-25”を実施した。対空戦,対水上戦,対潜戦の演習を実施,英空母搭 載のF-35B戦闘機やマーリンHM.2対潜ヘリコプター,インド空母搭載のMiG-29K 戦闘機,さらにP-8I哨戒機も演習に参加した。 このほか,英空母随伴艦の23型フリゲイト,リッチモンドRichmondはムンバ イに,プリンス・オブ・ウェールズはゴアに寄港した。(Naval News 2025/10/13)
セヴェロドヴィンスクのセヴマシュで11月1日に,ロシア海軍向けの特殊任 務潜水艦ハバロフスクKhabarovskが進水した。いわゆる09851型で,原子力UUV ポセイドン6基を搭載できるとされる。
米コースト・ガード向けに砕氷巡視船を建造するASC(Arctic Security Cutter)計画の大枠が確定した。総額61億ドルで11隻を建造する。このうち4 隻をフィンランドのラウマ造船所が担当するため,アメリカとフィンランドは 10月9日に了解覚書を取り交わした。 この件では,カナダのシースパン造船所とフィンランドのアケル・アークテ ィック・テクノロジーも参画する。ASCは両社が開発したMPI(Multi-Purpose Icebreaker)をベースとする計画で,ラウマ造船所で4隻,アメリカのテキサ ス州ガルヴェストンに所在するデヴィ・ディフェンスで3隻,そしてルイジア ナ州ロックポートのボリンジャー造船所で4隻を建造する計画。(Breaking Defense 2025/10/9,USNI News 2025/10/9)
ロッキード・マーチンは10月29日に,セイルドローン社のサーベイヤー (Surveyor)USVを武装化して2026年に実射試験を実施すると発表した。ま た,セイルドローンに対して5,000万ドルの出資を決めた。両社の協業によ り,艦隊の防御や,水中監視,偵察,攻撃といった任務を具現化できるとして いる。 サーベイヤーUSVに搭載するのは,管制システムとAGM-179 JAGM(Joint Air-to-Ground Missile)空対地ミサイル用の発射機,JQL(JAGM Quad Launcher)。(Lockheed Martin 2025/10/29)
クラトス・ディフェンス&セキュリティ・ソリューションズが米海軍から, AN/SPY-1レーダーを維持管理・近代化するための契約を受注したことを明らか にした。計画名称は“Project Anaconda”といい,全体では1億7,500万ドルの 案件となる見込み。このうち,まずフェーズ1分の契約を受注したところ。 これは,AN/SPY-1レーダーの運用が2065年頃まで続くと見込まれることか ら,長期の維持管理が可能な体制を構築するのが目的。そこでクラトスは,イ ンディアナ州クレーンにある米海軍水上戦センター・クレーン部門の近隣に, 面積155,000平方フィートの新施設IRIC(Indiana Radar Integration Complex)を開設,2027年に実働可能とする。このIRICの開設に加えて,送信 機,シグナル・プロセッサー,アンテナ・サブシステムを対象とする補修整備 ・近代化改修を行なう能力の初期段階実装,デジタル・エンジニアリングや人 工知能(AI:Artificial Intelligence)によるデータ管理などといったタス
ハンチントン・インガルス(HII),ウッズ・ホール海洋研究所(WHOI: Woods Hole Oceanographic Institution),米海軍水中戦センター(NUWC: Naval Undersea Warfare Center)ニューポート部門の3者は,ニューヨーク 州セネカレイクで,REMUS 620 UUVをヴァージニアVirginia級攻撃原潜の魚雷 発射管から発進・回収する試験を成功裏に実施した。これに先立ち,兵装ハン ドリング・魚雷発射システムSAFECAPとREMUS 620との互換性検証を実施してい た。 なお英海軍でも同様に,アスチュートAstute級攻撃原潜の魚雷発射管を用い てUUVの発進・回収を実施する“Project Scylla”という計画を進めている。 こちらは,2026~27年度の初度運用能力(IOC:Initial Operational Capability)達成を目指している。2024年12月に最初の洋上試験を実施,続い て2025年5月に攻撃原潜アスチュートを用いて2
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