トルコのセフィネ造船所で9月1日に,トルコ海軍向けイスタンブールIstanbul級フリゲイトの4番艦,イチェルIçel(F518)が進水した。続く5番艦は,1月17日にアナドゥル造船所で起工して建造中。 イスタンブール級は,MILGEM計画の下で建造したアダAda級の拡大発展型で,イスティフIstif級ともいう。最終的に8隻を建造する計画。排水量3,000〜3,100トン,全長113.2メートル,幅14.4メートル,吃水4.05メートル,主機CODAG(MTU 20V 4000 M93Lディーゼル2基,LM2500ガスタービン1基),速力29ノット,ディーゼル発電機(560kW)4基。主な搭載兵装は,国産垂直発射システム(VLS)のMDLAS(16セルにSAMを16〜64発),アトマカSSMを16発(4連装4基),76ミリ砲など。指揮管制装置はアセルサン製のADVENTを使用する。(Naval
ギリシアのサラミス造船所では,FDI(Frégate de Défense et d’Intervention)で使用する船殼ブロックの製作を請け負っている。これは,ギリシアのFDIの派生型FDI HNの採用に対するオフセット(見返り)案件。 そのサラミス造船所で製作した船殼ブロック4個が,8月18日に仏ロリアンのネーバル・グループに送り出された。これは,フランス海軍向けFDIの3番艦アドミラル・カステックスAdmiral Castexの分。これに先立ち昨年7月には,2番艦アドミラル・ルゾーAdmiral Louzeauで使用するブロックも納入している。もちろんギリシア向けのFDI HNも手掛けており,3番艦フォルミオンFormionの船殼ブロック5個も製作する。最終的には6隻分の船殼ブロックを製作する計画。 ギリシア向けFDI HNについては4番艦を追加発注する計画があり,9月の時点では議会の承認待ち。改良型のスタンダード2++仕様とする計画で,艦名はテミストクレスThemistoclesを予定している。(Naval News 2025/8/19,同Naval News 2
ベルギー海軍とオランダ海軍で用途廃止になったトリパルタイトTripartite型掃海艇7隻が,ブルガリアに無償供与されることになった。ベルギーから4隻,オランダから3隻を提供する。ただし無償なのはフネそのものだけで,実動可能な状態に戻すための経費はブルガリア側の負担となる。 そのオランダとベルギーは,新型掃海艦rMCMの共同調達を進めているが,ベルギー向けの1番艦オーステンデOostende(M940)は7月に公試を完了するところまで作業が進んでいる。(Naval News 2025/9/12)
スペイン海軍向け哨戒艦2隻の追加建造を承認された。予算は7億1,600万ユーロ。これから契約締結に向けた手続きを進め,2027年前半に建造を開始する計画。 これはいわゆるBAM(Buque de Acción Marítima)のことで,すでに6隻が就役済み。今回の追加分では,戦闘システムの新型化,改良型の統合プラットフォーム管制システム(IPMS:Integrated Platform Management System)の導入,通信・航法・サイバーセキュリティ面の強化,UAVへの対応,居住区画や作業区画の拡張などを実施する構想。(Naval News 2025/9/17)
ナバンティアのフェロル造船所で9月11日,スペイン海軍向けF-110型フリゲイトの1番艦アルミランテ・ボニファスAlmirante Bonifaz(F111)が進水した。その際にはシャンパンではなく,アルバリーニョ・ワインのボトルが使われた。この段階での工程進捗率は70パーセント。当初の予定より1カ月ほど早い進水となった。 その少し前に,米ニュー・ジャージー州ムーアズタウンのASIC(AEGIS SCOMBA Integration Center)で,同級に搭載するロッキード・マーチン製AN/SPY-7(V)2レーダーの開発モデルと射撃指揮ループIAFCL(International Aegis Fire Control Loop),それとナバンティア・システマが開発したSCOMBA(Sistema de COMbate de los Buques de la Armada)指揮管制システムのインテグレーション作業が実現したとの発表があった。レーダーと指揮管制システムの結合が実現したため,レーダーからの捕捉追尾データをSCOMBAのコンソールに表示して,模擬交戦を実施できることと
MBDAは9月29日に,イタリア海軍向けのテセオMk2/E対艦ミサイルを受注したと発表した。FREMM(Fregata Europea Multi-Missione)フリゲイトの発展型であるFREMM EVO,多用途警備艦PPA(Pattugliatori Polivalenti d’Altura),次世代駆逐艦に搭載する計画だとされる。テセオMk2/Eでは,終末誘導用のレーダーにAESA(Active Electronically Scanned Array)技術を導入する予定という。(MBDA 2025/9/29)
ラインメタルが9月15日に,「リュールセン・グループとの間で,NVL(Naval Vessels Lürssen,NVL B.V. & Co. KG)の買収に関する合意をまとめた」と発表した。2026年の初頭に買収完了の予定で,買収額は非公開。 ラインメタルは陸戦兵器を主体とするメーカーだが,この買収が実現すると,艦艇の分野に参入することになる。(Rheinmetall 2025/9/15)
英海軍は,BAEシステムズ傘下のマロイ・エアロノーティクスが開発したT-150クワッドコプター型無人機の一線運用を承認した。英海兵隊と英海軍の700X飛行隊が2年がかりで,開発と試験を進めてきていたもの。T-150の用途としては,武器弾薬や医薬品などの空中輸送が考えられている。ペイロードは68キロ,最大速力約100キロ,航続時間40分。 T-150は8月に来日した英空母プリンス・オブ・ウェールズPrince of Walesも搭載しており,同艦は洋上でT-150で無人空輸を試験している。(UK Defence Journal 2025/9/17)
英海軍向け31型フリゲイト搭載の戦闘システムとミッション・システムについて,メーカーのタレスが工場側の領収試験(FAT:Factory Acceptance Test)を完了したことを明らかにした。ミッション・システムのFATは4月,TACTICOS指揮管制システムを含む戦闘システムのFATは6月に完了したとのこと。(Naval News 2025/9/4)
9月22日にバロー・イン・ファーネスのBAEシステムズで,英海軍向けアステュートAstute級攻撃原潜の6番艦アガメムノンAgamemnonの就役式典が挙行された。通例では艦隊司令官が行なう就役令状の読み上げは,チャールズ3世国王によって執り行なわれた。これで同級は計画している7隻のうち6隻が出揃った。 また同日,ジョン・ヒーリー国防相を迎えて,ドレッドノートDreadnought級戦略原潜4番艦キング・ジョージ6世King George VIの鋼材切出し開始式典も行なわれた。(Royal Navy 2025/9/22,BAE Systems 2025/9/22)
L3ハリス・テクノロジーズのスペース&エアボーン・システムズ部門では,米海軍のMk48 Mod8長魚雷で使用する光ファイバー誘導線を開発中。これはIPLCS(Improved Post-Launch Communications System)と称するもので,現時点では設計に関する検証作業を行なうところまで作業が進んでいる。誘導線を銅線から光ファイバーに変更することで,伝送帯域は数千倍に拡大するとしている。(L3Harris Technologies 2025/9/9)
ボリンジャー造船所が米海軍海洋システム軍団(NAVSEA)から,米海兵隊向けの小型揚陸艦LSM(Medium Landing Ship)ブロック1ことマクランMcClung級について,先行調達と設計などを949万6,103ドルで受注した。(DoW Contracts 2025/9/26)
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