アメリカがドイツにICSとAN/SPY-6レーダーを輸出へ
米国防安全保障協力局(DSCA:Defense Security Cooperation Agency)は4月17日に,ドイツ向けのFMS(Foreign Military Sales)輸出案件について国務省の承認が降りた,と発表した。総額は119億ドル。F127型フリゲイトに搭載するもので,主な内訳は以下のとおり。
○ICS Mk6 Mod Xコンピュータ-本体8セットとソフトウェア
○AN/SPY-6(V)1レーダー8セット
○Mk41 VLSのベースラインⅧ8セット
○共同交戦能力(CEC)8セット
○リンク16データリンク装置,MOS(Multifunctional Information Distribution Systems on Ship)の近代化10セット
○127ミリ単装砲Mk459基
○AN/SLQ-32(V)6電子戦システム3セット
○AN/SPQ-9Bレーダー8セット
○GEDMS(Gigabit Ethernet Data Multiplex System)
○Mk99 Mod14射撃指揮システム
○Mk38 Mod4遠隔操作式機銃
AN/SPY-6(V)1レーダーの対外輸出はこれが初めてだが,むしろ注目すべきは,それと組み合わせる指揮管制システムとして,新しい統合戦闘システム(ICS:Integrated Combat System)を用いる点であろう。これは以前から,ロッキード・マーチンが米海軍から複数次の契約を得て開発を進めてきている次世代の指揮管制システム。従来は水上戦闘艦,空母,揚陸艦といった艦種ごとに個別に開発・配備していた艦載戦闘システムを,共通のプラットフォームやソフトウェアの下に統合しようとするもの。ロッキード・マーチンは米海軍に対して5月から,ICSをベースとする新しいイージス戦闘システムの納入を始めている。(DSCA 2026/4/17)