●「おりんぴあどりーむ せと」で自動運航デモ

日本財団は12月10日,一般客が乗船する定期航路で自動運航を始めると発表し,同日両備グループの国際両備フェリーが新岡山港〜小豆島土庄港で運航するカーフェリー“おりんぴあどりーむ せと”(942総トン,船客500人, 乗用車60台積載,2019年竣工) で自動運航のデモンストレーションを行なった。同船には12月5日付けで国土交通省から自動運航システム搭載船として日本で初めて船舶検査証書が交付された。当面乗組員が常時乗船して監視等を行なって1日4往復の一部の便を自動運航とし,システム習熟を図ったうえで2025年度中の本格運用を目指す。特定の条件下で人の操作を必要としない自動運転レベル4に相当し,自動航行システムを用いたこのレベルの旅客船の定期運航は世界初となる。日本財団では2040年までに無人運航船の社会実装を目指す“MEGURI 2040” プロジェクトを主導しており,その第2ステージとして,ほかにコンテナ船など3隻も2025年度中の商用自動運航を計画している。

(日本財団)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃