●イタリア初の大型LNG燃料カーフェリー「GNVヴァーゴ」引渡し

MSCグループの伊フェリー船社GNV(Grandi Navi Veloci)は10月23日,中国の広船国際造船所からGNVヴァーゴGNV Virgoの引渡しを受けたと発表した。ジェノヴァ~パレルモ航路に就航予定で,就航前の12月11日,パレルモで命名式を挙行する。本船はGNVが2030年までに建造する新造船8隻のうち,GNVポラリスGNV Polaris(2024年10月),GNVオリオンGNV Orion(2025年4月)に続く3番船。同社およびイタリアのフェリーとして初めてLNG燃料を導入し,陸電受給設備や廃熱リサイクル,SCRシステムなども備えて,在来船比でCO₂排出を50パーセント削減(輸送単位当たり)できるほか,NOx排出規制やEEDI規制にも対応する。52,907総トン,全長218.0メートル,幅29.60メートル,吃水6.45メートル,主機ディーゼル・エレクトリック(MAN 9L48/60CR型LNG二元燃料ディーゼル4基,ポッド型推進器2基),出力43,200kW(58,736馬力),最高速力25ノット,船客定員1,785人,貨物車両レーン長2,770メートル。

(GNV)

Read more

内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃