●フジトランスのRORO船「蓉翔丸」進水

名古屋のフジトランス コーポレーションは11月21日,内海造船因島工場でRORO船蓉翔丸の命名・進水式を実施した。同名現有船(14,790総トン,2003年竣工)を代替する2代目で,2026年春に名古屋~仙台~苫小牧航路に就航する予定。新船の車両デッキは7層で,上部船首形状を従来より平坦な構造として積載面積を増大。ベッカーツイストフィンを初採用しプロペラ旋回流のエネルギーロスを推力に変換するほか,船首張出ステム形状の採用など船型を工夫して現有船よりCO2排出量が約20パーセント低減する。「蓉翔丸」の由来は,同社のファンネルマークに採用している富士山の雅称「芙蓉峰」の「蓉」と,荷主と同社がより飛翔する意味を込め「翔」を合わせた。約16,200総トン,全長約169.99メートル,航海速力約23.0ノット,積載能力乗用車930台+シャーシ150台。

(フジトランス コーポレーション)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃