●マイヤー・トゥルクの「ネットゼロ・クルーズ船」コンセプト

フィンランドのマイヤー・トゥルク造船所は2月11日,同社が進める「AVATARプロジェクト」におけるネットゼロ・クルーズ船のコンセプト設計が完了したと発表した。移行燃料(バイオメタノール)や補助エネルギー源,風力や太陽光など,2030年までに実用化が見込まれる技術を組み込んだ本船は,設定されたGHG排出削減目標を達成したばかりか,ライフサイクルにおけるカーボン排出をIMO基準値より90パーセント以上削減したという。同社は4月にマイアミで開催される「シートレード・クルーズ・グローバル」(SCG)展で詳細を発表するとしており,今後の造船界における貢献が期待されている。

(MEYER TURKU)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃