●マイヤー・ヴェルフトの全バッテリー電動クルーズ船 プロジェクト「ヴィジョン」発表

独マイヤー・ヴェルフトは4月9日,世界初の100パーセント・バッテリー電動クルーズ船プロジェクト「ヴィジョン」(Vision)を発表した。約82,000総トン,全長275メートル,船客1,856名で,コーヴァス・エナジー社(ノルウェー)のバッテリー・システムを搭載し,最大95パーセントのGHG排出削減を可能にする。最大の利点は船内排気ダクトとファンネルが不要となり,新しいサンデッキ設計が可能なこと。騒音や振動の低減で快適性も向上する。イラストでは最上デッキ前半部を全面ガラス張りの全天候エリアとし,後半部に眺望の利くプールやテラス・エリアを設けている。欧州の約100港で2030年までに必要充電インフラを整備予定とされ,エリア内の大部分のクルーズをカバーできるという。マイヤーでは今年中の発注で2031年に1番船が納入でき,発電機関搭載のハイブリッド・タイプなら,大西洋横断などにも対応可能としている。

(MEYER WERFT)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃