●マーシー・シップス2隻目の新造病院船の建造開始

病院船による医療NGOのマーシー・シップスは去る10月29日,2隻目の新造病院船アフリカ・マーシーⅡ Africa Mercy IIのスチール・カット式を中国の広船国際造船所(GSI)で開催し,建造がスタートした。現有のアフリカ・マーシー(16,572総トン,1980年竣工。元デンマーク鉄道フェリー,ドロンニング・イングリッドDronning Ingrid)の代船で,基本的には2021年に就役したグローバル・マーシーGlobal Mercyと同型とされ,フィンランドのデルタマリンがデザインしている。36,600総トン,全長174メートル,幅28.6メートルで,12デッキに手術室6室,隔離ベッド7床,急性期病床98床などを備え,最大644名のボランティアと医療専門家を収容できる。2028年3月引渡しの予定で,2029年からサービスに従事し,アフリカにおける無料外科治療と医療研修の拡大を担う。この新造プロジェクトのメインスポンサーはMSC財団である。

(DELTAMARINE)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃