●世界初の商用低圧式LCO₂船竣工

ギリシアのCCEC(Capital Clean Energy Carriers Corp.)は1月6日,世界初の22,000立方メートル型低圧式LCO₂(液化CO₂)船アクティブActiveが,現代尾浦造船所から引き渡されたと発表した。同社のLCO₂/マルチガス運搬船4隻シリーズの1番船で,韓国造船所によるLCO₂船の建造は今回が初めて。21,422総トン,27,926重量トン,全長159.9メートル,幅27.4メートル,高さ17.8メートルで,3基の貨物タンクを備え,LCO₂のほかLPGやアンモニア,一部の石油化学製品などを輸送でき,陸上電源供給装置など環境技術の採用,氷海域航行に対応した耐氷仕様(アイスクラス)も施された。CO₂回収・利用・貯留(CCUS)バリューチェーンをサポートし,産業拠点と貯留サイトをつなぐ物流ソリューションでの貢献が期待される。CO₂輸送に新章を開いたことと,タンク技術とマルチ貨物対応の柔軟性が評価され,12月にロイズ・リストのギリシア海運賞で2025年の「シップ・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。

(CCEC)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃