●中国クルーズ2社が統合運航へ

中国のアドラ・クルーズは,アストロ・オーシャン・クルーズと事業統合に向けた準備を進め,アドラが両クルーズ・ブランドの運航と管理を担うと1月に発表した。アドラ・クルーズはアドラ・マジック・シティAdora Magic City,アドラ・メディタラニアAdora Mediterraneaを運航し,アドラ・フローラ・シティAdora Flora Cityの建造を進めている。一方,アストロ・オーシャンはピアノ・ランドPiano Landを運航しているが,スペイン企業が買船して運航するとの報道があり,スペインへ向かうまでの稼働については不明である。先の「華夏国際クルーズ」の報道以外にも,中国政府が効率化策として国有クルーズ船社の一企業による統合運営を検討しているとも伝えられており,その流れに沿った事業統合と見られている。

(ADORA CRUISES)

Read more

内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃