●仏エアバス輸送用RORO船の1番船進水

仏LDアルマチュールは2月9日,エアバス輸送用新造RORO船の1番船スピリット・オブ・トゥールーズSpirit of Toulouseが,中国CSSCグループ武昌船舶重工集団で同5日に進水したと発表した。本船は18,920総トン,全長約169メートル,幅23.32メートル,深さ8.5メートルで,メタノール二元燃料主機2基と同二元燃料補機2基,高さ35メートルのローターセイル6基を搭載し,最高速力17ノット,航海速力14ノットで航行するGHG低排出タイプ。メタノール燃料により従来燃料油比でNOx80パーセント以上,CO₂約25パーセントの排出を削減するほか,将来バイオ/e-メタノールなどの代替燃料により,さらなる排出削減を実現する。40フィート・コンテナ約70個と単通路型旅客機のパーツ6点(主翼,胴体,エンジン・パイロンなど)を一度に搭載可能。今年後半に引き渡され,大西洋横断航路に就航する予定。2,3番船(スピリット・オブ・モービルSpirit of Mobile,スピリット・オブ・ミラベル Spirit of Mirabel)が引き続き建造中で,エアバスではこれら新船の導入により輸送量を増大し,同航路の年間平均CO₂排出を2023年比約50パーセント削減できるとしている。

(LD ARMATEURS)

Read more

内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃