●住友重機械 最終の貨物船引渡し

住友重機械工業グループの住友重機械マリンエンジニアリングは1月20日,横須賀造船所で建造していた最後の新造商船(1420番船)12万重量トン型アフラマックス・タンカー,アリオンArionを,ギリシアのJHIスチームシップ社に引き渡した。60,177総トン,114,824重量トン,全長243.8メートル, 幅44.0メートル,深さ21.55メートル,主機三井MAN B&W 6G60ME-C10.5型ディーゼル1基,出力10,300kW,航海速力14ノット,船籍バハマ。同社はこれで一般商船の建造を終了し(修繕は継続),今後は洋上風発関連船舶(SOV=サービス・オペレーション・ベッセル,クレーン船,モジュール船など)や大型鉄鋼構造物の建造に特化するという。しかし昨年,今治造船が受注したアフラマックス・タンカー2隻の船体ブロックを横須賀造船所で建造することが明らかとなり,加えて2027年3月納入期限で広島商船高専の練習船1隻を受注した。同グループによる練習船の建造は,海技教育機構の青雲丸以来30年振り。

(JHI STEAMSHIP)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃