●南海フェリー 2028年3月で撤退へ

南海電気鉄道(大阪市)は3月30日,フェリー事業からの撤退を明らかにした。和歌山〜徳島航路を運航する子会社の南海フェリー(和歌山市)の事業を2028年3月末で終了する。船舶や設備の老朽化,従業員確保など安全運航に支障が生じる恐れがある場合は撤退時期を早める。撤退理由は昨今の事業環境の変化や運航コストの上昇など,複数要因を総合的に判断した結果。同社は1975年に設立され,2007年にカーフェリー3隻から2隻体制に縮小,現在は“フェリーあい”(2,825総トン,2019年竣工)と“フェリーかつらぎ”(2,620総トン,1998年竣工)を運航。2021年度以降は債務超過が続き“フェリーかつらぎ” の代替が財務的に難しく,1隻体制では効率運航や経営が困難なため。和歌山市や徳島市などは航路を継続したい意向だが,今のところ引き合いはなく,財政支援は行政負担が大きすぎるという。

(南海フェリー)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃