●川崎重工が世界最大のLH₂運搬船を受注

川崎重工は1月6日,日本水素エネルギー(JSE)との間で世界最大となる40,000立方メートル型LH₂(液化水素)運搬船の建造契約を締結したと発表した。同社坂出工場で建造され,JSEが進めるNEDOの「液化水素サプライチェーンの商用化実証」で,2030年度までに基地と船間のLH₂荷役,国際海上輸送を想定した実証試験を実施する。全長約250.0メートル,幅35.0メートル,深さ20.0メートル,夏期満載吃水8.5メートル,貨物タンク容積約40,000立方メートル,主機ディーゼル/水素エレクトリック,航海速力約18.0ノット,船籍日本。高性能断熱システムによりボイルオフガス(BOG)を低減,真空二重配管によって陸上から船内への安全なLH ₂移送を可能とするほか,従来燃料と水素の二元燃料発電機関による電気推進システムを採用し,BOG の推進利用で輸送時のCO₂排出削減を図る。本船は大量水素の安定供給による水素社会実現への貢献が期待される。

(川崎重工)

Read more

内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃