●日米造船協力で覚書

日米両国政府は10月28日,造船分野での協力を推進する覚書を締結,金子国土交通相と米ラトニック商務長官が署名した。今後「日米造船作業部会」を設置して,①両国建造能力の拡大,②米海事産業への投資促進,③経済安全保障上重要な公船・商船など船舶需要の明確化,④両国造船人材の育成に向けた教育・研修の強化,⑤先進的な建造技術(AIやロボットなど)や船舶の設計・機能開発などの技術革新,の5分野に取り組む。対象の船種には,経済安全保障上重要な公船・民間船舶,艦艇,LNG運搬船などが挙げられているが,日本の造船業へのメリットなどは現段階では未知数。

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃