●東京湾フェリーが水素燃料フェリーを運航へ

横浜の東京汽船は2月10日,久里浜〜金谷航路を運航する傘下の東京湾フェリーに新造船を投入すると発表した。常石グループのジャパンハイドロが発注し,常石造船で建造する水素燃料併用型カーフェリー1隻を用船する。設計は東京湾フェリーの仕様も考慮され,フォイト・シュナイダー・プロペラを装備した両頭船型を採用。約3,580総トン,全長約84.1メートル,航海速力12ノットで, 船客約680人,トラック約16台, 乗用車約46台を積載(乗用車のみ約100台)。世界初の舶用水素専焼発電機関による電気推進システムにより,ゼロエミッション運航を可能とするほか,ディーゼル発電機も搭載してA重油でも運航できる。就航予定は2027年11月で,現有の“かなや丸”(3,580総トン,船客680人,乗用車換算105台積載,1992年竣工)を代替する。

(東京湾フェリー)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃