●東京都の水素燃料電池船「東京みらい丸」&「つきじZERO」登場

「ゼロエミッション東京」の実現を掲げる東京都は4月21日,水素燃料電池とリチウム・イオン電池を搭載した電気推進船が2隻完成したと発表した。官公庁船での水素燃料電池の搭載は全国初。東京みらい丸(港湾局所属)は17総トン,全長14.4メートル,幅3.8メートル,吃水0.7メートル,一方つきじZERO(建設局所属)は14総トン,全長11.7メートル,幅3.8メートル,吃水0.8メートル。ともにダンフォス社(デンマーク)製EM-PMI540-T1500型電動機2基を備え,出力300kW,速力10ノット,船客12名,乗員2名で,3月30日(みらい丸)と同27日(つきじ)にツネイシクラフト&ファシリティーズで引き渡された。航行中はCO₂を一切排出せず,モーター駆動のためエンジン騒音や振動が発生しない。4月1日に就役し,それぞれ港湾施設の巡回,河川工事の監督などに運用されている。4月27~29日開催の「SusHi Tech Tokyo 2026」(会場:東京ビッグサイト)では,2隻が東京港見学ツアーを実施した。

(東京都港湾局)

(東京都建設局)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃