●水素混焼エンジン搭載タグボート「天歐」カーボンニュートラル航走に成功!

昨年10月に竣工した国内初の水素混焼エンジン搭載タグボート天歐が,去る12月24日,水素とバイオディーゼル燃料の混焼により,世界初のゼロカーボン航行に成功したと1月14日に日本財団が発表した。本船は同財団が進めるゼロエミッション船プロジェクトの一環で「水素エンジンゼロエミッション船運航コンソーシアム」(12社。代表:ジャパンハイドロ)が開発。バイオディーゼル燃料による性能確認後,水素との混焼運航を実施した。この組合せ燃料によるタグボートのゼロカーボン航行は世界初の事例。主要目は287総トン,全長38.063メートル,幅9.6メートル,深さ4.2メートル,吃水3.2メートル,主機BeH₂ydro 12DZD型水素混焼ディーゼル2基,連続最大出力3,236kW(4,400馬力),速力14.3ノット,曳航力前進最大56.0トン,後進最大50.4トン,最大搭載人員船員6名,旅客12名(3時間未満)。同コンソーシアムでは,続いて2026年度竣工予定で水素専焼エンジン搭載カーフェリーの建造に着手しており,浮体式の洋上水素ステーションの開発も行なっている。

(日本財団)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃