●海事産業の強靭化がメイン 2026年度予算案

12月26日に閣議決定した2026年度予算案で,国土交通省海事局は25年度当初比2パーセント減の総額105億5,600万円だった。主に「造船業や海運業を中核とする海事産業群の強靭化」に66億2,400万円を計上。内訳は①海事産業群の競争力強化・生産性向上に1億5,900万円,②海事分野におけるGX(グリーントランスフォーメーション)の推進に4,300万円,③海事人材の確保・育成に64億2,200万円。①は内航と自動運航船がメインで,「強い内航海運」実現のための技術開発・実証事業支援に8,600万円,自動運航船の検査・認証方法の指針や国内法令策定の調査など制度整備に3,800万円を充てた。②はGHG削減の国際戦略推進(900万円),内航カーボンニュートラル実現への環境整備(2,400万円)が柱。③は海技教育機構(JMETS)経費が大部を占める。

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃