●石崎汽船の次世代双胴高速船「SeaMAX」(シーマックス)デビュー

松山と広島を結ぶ石崎汽船の新しい高速船SeaMAXが,12月19日に就航した。従来のスーパージェット瑞光,祥光(189総トン,1993,94年竣工)に替わる新型で,瀬戸内クラフトで建造され,かつて松山~門司航路で運航した高速船名を受け継いだ。水中翼付き双胴船型は旧船と同じだが,ウォータージェットに替えて「リニアジェット」と称する独フォイト社製の新型推進器を国内で初搭載した。これはノズルの中にプロペラと整流翼を配置し,プロペラとウォータージェットの特性を融合したもの。高速性能を維持しつつ騒音・振動の低減と燃料消費約3割削減を実現し,環境負荷低減と静かで快適な乗り心地を提供する。108総トン,全長31.6メートル,幅7.2メートル,深さ2.8メートル,吃水1.5メートル,主機MTU 12V2000M72型ディーゼル2基,2軸,出力2,937馬力(2,160kW),最高速力34.33ノット,航海速力27ノット,船客定員94名,船員5名。

(石崎汽船)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃