●米・イスラエルがイランを攻撃 ペルシャ湾内に多数の残留船

アメリカとイスラエルは2月28日,イランへの攻撃を開始したと発表。イランは報復ミサイル攻撃などを行ない,中東各国に被害が出たほか,イラン革命防衛隊(IRGC)が全船舶にホルムズ海峡通航禁止を通告,5日にはアメリカやイスラエル,欧州など西側同盟国の船舶に対し封鎖を宣言した。事態を受けて日本船主協会(JSA)は3月1日,長澤仁志会長(日本郵船会長)を本部長とする「海上安全等対策本部」を設置。日本郵船はじめ邦船大手は,ペルシャ湾水域に配船している資源輸送船(原油タンカー,LNG船など),自動車船などのホルムズ海峡通航を見合わせ,湾内残留船を安全な場所に避難させた。JSAによると日本関係船はペルシャ湾内に45隻,オマーン湾で4隻が身動き不能状態となっている(4日時点)。欧米などのコンテナ船社は中近東向けコンテナの受付けを停止し,同海峡の通航を停止。海峡周辺の滞留コンテナ船は約100隻に上っている。3月4日までにペルシャ湾内や同海峡周辺などで,米国船籍のタンカー,ステナ・インぺラティブStena Imperative(49,777重量トン。写真)など少なくとも商船6隻の攻撃と船員の死傷者が報告された(追加の攻撃報告あり)。クルーズ船ではMSCクルーズ1隻,TUIクルーズ2隻,セレスティアル・クルーズ2隻,アロヤ・クルーズ1隻の計6隻が湾内のドーハやドバイに停泊を余儀なくされている。(3月9日現在)

(DoD)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃