●造船支援へ 総合経済対策決定

11月21日の臨時閣議で政府が決定した21.3兆円規模の総合経済対策では,造船関連で総額3,500億円規模の基金創設が盛り込まれた。国内の年間建造能力を2035年までに現在の2倍の1,800万総トンにする目標を実現するには1兆円規模の設備投資が必要となるが,造船業界の負担可能額は3,500億円であることを日本造船工業会などが政府に説明。残り6,500億円のうち3,500億円を基金でカバーするため,総合経済対策では10年間の基金を創設し,3年程度の事業に必要な予算を措置。その後は目標達成状況を見つつ検討するという。造船業再生に向けた「造船業再生ロードマップ」も年内に策定される見通し。これを受けて11月28日に閣議決定された2025年度補正予算案では,総額3兆557億円の国土交通省関係に,造船業再生支援策として基金の3年分1,200億円を含む1,204億1,900万円が計上された。

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃