●開発進む国産水素燃料エンジンと燃料供給システム

川崎重工,ヤンマーパワーソリューション,ジャパンエンジンの3社は10月20日,NEDOの「グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発」で進めている「舶用水素エンジンおよびMHFS(Marine Hydrogen Fuel System:液化水素燃料供給システム)の開発」で,世界で初めて実証用のMHFS設備から水素を供給し,舶用水素エンジンの陸上運転に成功したと発表した。川崎重工とヤンマーが,中速4ストローク機関で水素燃焼の実現と所定出力での運転を確認。ジャパンエンジンの低速2ストローク機関は2026年春の運転開始に向け開発が進む。川崎重工製造のMHFSは3社共用で,液化水素を貯蔵・ガス化して高圧または低圧で供給し,実船用途での運転を可能にする。今後は性能確立を目指して開発を継続していく。

(川崎重工)

(ヤンマーパワーソリューション)

(ジャパンエンジン)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃