●4基の硬翼帆搭載LNG船を開発 ロイド船級からAiP取得

商船三井は9月8日,ウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置)を4基搭載した新型メンブレン型LNG船の基本設計承認(AiP)を,ロイド船級協会(LR)から取得したと発表した。韓国のHD現代重工(HHI),サムスン重工(SHI)の2社と共同開発した17万4,000立方メートル型で,全長289.9(HHI。イラスト上)/286.9メートル(SHI。同下),幅46.1/45.8メートル。FRP製で高さ最大約49メートル(3段式),幅約15メートルのウインドチャレンジャーを4基搭載する。旗国(船籍国)との安全性評価によりHHIタイプはマーシャル諸島,SHIタイプはリベリアからもAiPを取得した。ブリッジを船体前部に設置してウインドチャレンジャーの搭載数と搭載位置の最適化を両立し,燃費削減効果の最大化を図っている。試算では1航海あたり最大約30パーセント,年平均で15~20パーセントの燃費削減効果(北大西洋航路で検証)が期待されている。現在実船建造に向け詳細設計を実施中である。

(商船三井)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃