●2025年クルーズ船の寄港回数速報値

2月20日に国土交通省が公表した「訪日クルーズ旅客数及びクルーズ船の寄港回数」の2025年速報値によれば,旅客数,寄港回数とも前年を上回った。日本へクルーズ船で入国した外国人旅客数は前年比約1.2倍の176万7,000人で,2017年のコロナ前ピーク水準の約70パーセントまで回復した。このうち主に航空機で来日して日本発クルーズを利用した外国人は過去最多の18万1,000人を数えた。クルーズ船の日本港湾への寄港回数は前年比約1.3倍の3,117回となり,2018年のコロナ前ピーク水準の2,930回を超えた。港湾別では博多(前年204回)と横浜(同146回)がともに209回で1位となり,那覇205回,長崎198回,神戸142回と続いた。外国船社の運航船だけの集計では前年比約1.2倍の2,352回で,コロナ前ピークの2017年の2,013回を超え,長崎194回,博多191回,那覇187回,佐世保,鹿児島122回などとなっている。日本船社のみでは前年比約1.4倍の765回で,コロナ前のピークである2018年の1,017回の約75パーセントまで回復。横浜が1位に返り咲いて104回(前年69回),以下ベラビスタマリーナ95回,神戸43回,厳島32回,小豆島28回と続く。なお日本船社運航船の対象は飛鳥Ⅱ,飛鳥Ⅲ,にっぽん丸,三井オーシャンフジ,ガンツウの5隻。

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃