●35年間お疲れ様 商船三井クルーズの「にっぽん丸」引退

去る5月10日朝,商船三井クルーズ(MOLC)の“にっぽん丸”が最後のクルーズから横浜港大桟橋へ帰着し,約35年の運航に幕を下ろした。1990年9月の就航から35年半に及ぶ航海の総移動距離は533万2,500キロ超に達し,地球約133周分に相当。クルーズ2,000本以上,国内外の寄港地400以上で,乗船者数は延べ60万人を超えている。当日は7,000人超の人々が見守るなか引退セレモニーが開催され,横浜市から記念品や花束が贈呈された。22,472総トン,船客定員374名。今後は,一昨年から運航を始めた三井オーシャンフジと,来たる9月デビュー予定の三井オーシャンサクラ(ともに32,477総トン,船客定員458名)にその伝統が受け継がれる。

(商船三井クルーズ)

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内外商船

●クルーズ船で「ハンタウイルス」発症 死者も

オランダのオーシャンワイド・エクスペディションが運航する探検クルーズ船ホンディウスHondius(6,603総トン,船客定員170名,2019年竣工。写真)で,ネズミなどの齧歯(げっし)動物が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し死者が出た。同船はアルゼンチンのウシュアイアを4月1日に出航し,トリスタン・ダ・クーニャ,セントヘレナなどを経て5月4日カーボ・ヴェルデに到着。この間4月11日に70歳の男性が死亡,セントヘレナで下船したその夫人(69)も南アへ移動後に発症し死亡,5月2日には船内で3人目の死者が出た。セントヘレナで下船した約30人のほか,症状のある数名が下船(他島を含む)した以外,カーボ・ヴェルデで乗客は下船せず,船はカナリア諸島テネリフェ島へ向かい,入港後の11日までに残りの乗客全員と一部乗員の計122人が下船した。感染疑いのある者や発症者・接触者などは下船後各地の医療機関などで隔離観察・治療を受けた。世界保健機関(WHO)によると感染確認は計13人で,うち死亡者は3人。ホンディウスはテネリフェ島を出て18日にロッテルダムに到着,残りの乗員と医療スタッフの下船後,船内清掃