TKMSが,ドイツ軍の装備調達担当部門BAAINBw (Bundesamt für Ausrü stung, Informationstechnik und Nutzung der Bundeswehr)と,MEKO A200-DEU計画に関する予備的合意をまとめた。これから準備措置に着手する が,期限内に発注契約を締結できれば2029年の納入開始が可能だとしている。 まず3月末までに最大5,000万ユーロ規模の調達作業などを実施,さらに契約 を段階的に延長するオプションを設定している。 ドイツ海軍は,次期汎用水上戦闘艦として蘭ダーメン・ナヴァルにF126フリ ゲイトを発注しているが,同級は計画の遅延が指摘されている。そこでMEKO A200型を調達するとの話が取り沙汰されていたが,今回の予備的合意成立によ り,同型の調達実現に向けて動き出すことになるようだ。(TKMS 2026/2/3)
ラインメタル(Rheinmetall AG)が3月2日に,NVL(正式名称はNVL B.V. & Co. KG,Bremen-Vegesack。NVLはNaval Vessels Lürssenの略)の買収が完 了したと発表した。NVLは,本誌2026年4月号の特集でも解説しているとお り,リュールセン(Lürssen),ペーネ造船所(Peene-Werft),ブローム・ウ ント・フォス(Blohm+Voß)が合同して発足した会社。この買収は2025年9月 に発表,翌10月に契約を締結して,独禁当局からの承認を待って買収を実現し たもの。3月1日付けでラインメタル傘下の新体制に移行した。 今回の買収により,ドイツの艦艇建造所はティッセンクルップ傘下のTKMS と,ラインメタル傘下のNVLの2系統に集約された。(Rheinmetall 2026/3/
フランス海軍とイタリア海軍は,各2隻保有するホライズンHorizon型防空 フリゲイトの艦齢中途近代化改修(MLU:Mid-Life-Upgrade)計画を進めてい る。 この改修では新型レーダーKGN(Kronos Grand Naval)を搭載する。そのKGN レーダーを2025年12月17日に,フランス南部ツーロンに近いサン・マンドリエ にある仏国防調達総局(DGA)の試験施設SESDA(Site d’Expérimentation des Systèmes de Défense Aérienne)の陸上試験施設(SIF:Shore Integration Facility)に据え付けた。(Naval News 2026/1/27)
エマニュエル・マクロン仏大統領は,ル・トリオンファンLe Triomphant級 の後継となる新型戦略原潜SNLE 3G(Sous-marin Nucléaire Lanceur d’Engins 3eme generation)の1番艦について,アンヴァンシーブルInvincibleと命名 することを明らかにした。また,核弾頭の備蓄を増強すると表明したが,具体 的な数字は公表しない方針だとしている。(Élysée 2026/3/2)
英国防省はMBDA UKに,Mk41垂直発射システムへアスター30対空ミサイルを 搭載するための,200万ポンド(270万ドル)のスタディ契約を発注した。期間 は2026年2月半ばから2027年3月までの13カ月間。 英海軍のMk41搭載艦といえば,シティCity級こと26型フリゲイトの名前が挙 がる。もともと同級は23型後継の汎用水上戦闘艦で,個艦防空用にCAMM (Common Anti-air Modular Missile)とシー・セプター対空ミサイル・シス テムを搭載するが,それだけでは不十分という認識が生じた可能性が考えられ よう。(Jane’s 2026/2/3)
2月24日に,スコットランドのロシスにあるバブコックの造船所で,英海軍 向けのインスピレーションInspiration級こと31型フリゲイトの2番艦アクテ ィブActiveの船体を建造建屋から引き出すロールアウト式典が行なわれた。ま た同日,4番艦ブルドッグBulldogの鋼材切出しもスタートした。(Babcock 2026/2/24)
米海軍は2025年11月に,コネチカット州グロトンのニュー・ロンドン潜水艦 基地にある訓練施設で,潜水艦向け戦闘システムAN/BYG-1のデモンストレーシ ョンを実施した。AN/BYG-1は米海軍に加えて,オーストラリア海軍のコリンズ Collins級潜水艦でも導入している,米豪共同案件の製品。それを,イギリス の海軍ならびに産業界関係者を対象としてデモンストレーションした。 これは,SSN-AUKUSへのAN/BYG-1の導入を視野に入れて,同システムに関す る英側の理解を深める目的で実施したもの。そのため英側の関係者は,話を聞 いたり見学したりするだけでなく,システムの操作も体験した。 オーストラリア政府は別件で,SSN-AUKUSの建造で必要となる核動力主機の コンポーネント2隻分について,3億1,000万ドルを投じて先行調達すると発 表した。製造担当はロールス・ロイスだが,同社に対しては10年間で24億ポン ド投資して生産能力を増強するとしている。オーストラリア国内で潜水艦建造 を担当するのは南オーストラリア州オズボーンに新設する施設(Submar
米海軍海洋システム軍団(NAVSEA)は2月18日に,新しい小型揚陸艦LSM (Medium Landing Ship Acquisition)の建造を加速するための,建造管理者 (VCM:Vessel Construction Manager)の任命に関する提案要求書(RfP)を 発出した。これは,民間セクターの手法を活用してLSMの迅速な建造を図るの が目的だとしている。具体的には,VCMは最善の戦略策定を担当するとととも に,海軍との契約窓口となったうえで造船所とサプライヤーを管理すると説明 されている。 LSMの建造を担当する造船所は2社で,まずルイジアナ州ロックポートのボ リンジャー造船所が2025年9月に,先行調達と1番艦マクランMcClung LSM-1 の設計を950万ドルで受注済み。また,ウィスコンシン州マリネットのフィン カンティエーリ・マリネット・マリーンが4隻を建造する計画。(NAVSEA 2026/2/18)
2月13日にジェネラル・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップ ビルディング(NASSCO)で,ジョン・ルイスJohn Lewis級給油艦の8番艦ルー ス・ベイダー・ギンズバーグRuth Bader Ginsburg T-AO-212の起工式が行なわ れた。艦名は1993~2020年に連邦最高裁判所の判事を務めた人物にちなむ。ス ポンサーは,そのギンスバーグ判事の息女であるジェーン・ギンスバーグ氏が 務めた。(General Dynamics NASSCO 2026/2/13,US Navy 2026/2/13) また2月23日にオースタルUSAで,米海軍の新型航洋曳船ナバホNavajo級の 7番艦ソロモン・アトキンソンSolomon Atkinson T-ATS-12が進水した。この 時点で工程進捗率は75パーセント。このほかスピアヘッドSpearhead級遠征用 高速輸送艦の殿となるランシングLansing EPF-16が2月25日に進水した。
米海軍は2026会計年度の国防予算で,FFG(X)ことコンステレーション Constellation級の先行調達費として2億4,200万ドルを要求していた。しかし 既報のように,同級は3番艦以降の建造中止が決まっている。そのため先行調 達費も行き場を失ったかたちだが,これを新たに建造が決まったFF(X)に転用 する考えであるという。 なお,FFG(X)のうち,すでに建造工程が走っている1番艦コンステレーショ ンFFG-62と,2番艦コングレスCongress FFG-63には,この措置は影響しないと している。(USNI News 2026/2/6)
アメリカとイスラエルは2月28日から,イランに対する大規模な航空攻撃を 開始した。米軍の作戦名は“Operation Epic Fury”。 この作戦でのイラン艦艇に対する攻撃で,米中央軍(USCENTCOM)は「作戦 前にイランが保有していた11隻の艦艇すべてを撃沈または破壊した」としてい る。具体的には,コンテナ船を改造した無人機母艦シャヒド・バゲリShahid Bagheriを3月2日に破壊。さらに,バンダレ・アッバースではイラン版ESB (Expeditionary Mobile Base)ともいわれる前方基地艦マクランMakranも破 壊した。このほか,シャーバールではジャムランJamaran級コルベットを撃沈 した。なお,11隻という数が正しければ,潜水艦や小型戦闘艇は含まれないと 見るのが妥当だろう。(Naval News 2026/3/2)
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