米海軍は2025年11月に,コネチカット州グロトンのニュー・ロンドン潜水艦 基地にある訓練施設で,潜水艦向け戦闘システムAN/BYG-1のデモンストレーシ ョンを実施した。AN/BYG-1は米海軍に加えて,オーストラリア海軍のコリンズ Collins級潜水艦でも導入している,米豪共同案件の製品。それを,イギリス の海軍ならびに産業界関係者を対象としてデモンストレーションした。 これは,SSN-AUKUSへのAN/BYG-1の導入を視野に入れて,同システムに関す る英側の理解を深める目的で実施したもの。そのため英側の関係者は,話を聞 いたり見学したりするだけでなく,システムの操作も体験した。 オーストラリア政府は別件で,SSN-AUKUSの建造で必要となる核動力主機の コンポーネント2隻分について,3億1,000万ドルを投じて先行調達すると発 表した。製造担当はロールス・ロイスだが,同社に対しては10年間で24億ポン ド投資して生産能力を増強するとしている。オーストラリア国内で潜水艦建造 を担当するのは南オーストラリア州オズボーンに新設する施設(Submarine Construct
米海軍海洋システム軍団(NAVSEA)は2月18日に,新しい小型揚陸艦LSM (Medium Landing Ship Acquisition)の建造を加速するための,建造管理者 (VCM:Vessel Construction Manager)の任命に関する提案要求書(RfP)を 発出した。これは,民間セクターの手法を活用してLSMの迅速な建造を図るの が目的だとしている。具体的には,VCMは最善の戦略策定を担当するとととも に,海軍との契約窓口となったうえで造船所とサプライヤーを管理すると説明 されている。 LSMの建造を担当する造船所は2社で,まずルイジアナ州ロックポートのボ リンジャー造船所が2025年9月に,先行調達と1番艦マクランMcClung LSM-1 の設計を950万ドルで受注済み。また,ウィスコンシン州マリネットのフィン カンティエーリ・マリネット・マリーンが4隻を建造する計画。(NAVSEA 2026/2/18)
2月13日にジェネラル・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップ ビルディング(NASSCO)で,ジョン・ルイスJohn Lewis級給油艦の8番艦ルー ス・ベイダー・ギンズバーグRuth Bader Ginsburg T-AO-212の起工式が行なわ れた。艦名は1993~2020年に連邦最高裁判所の判事を務めた人物にちなむ。ス ポンサーは,そのギンスバーグ判事の息女であるジェーン・ギンスバーグ氏が 務めた。(General Dynamics NASSCO 2026/2/13,US Navy 2026/2/13) また2月23日にオースタルUSAで,米海軍の新型航洋曳船ナバホNavajo級の 7番艦ソロモン・アトキンソンSolomon Atkinson T-ATS-12が進水した。この 時点で工程進捗率は75パーセント。このほかスピアヘッドSpearhead級遠征用 高速輸送艦の殿となるランシングLansing EPF-16が2月25日に進水した。
米海軍は2026会計年度の国防予算で,FFG(X)ことコンステレーション Constellation級の先行調達費として2億4,200万ドルを要求していた。しかし 既報のように,同級は3番艦以降の建造中止が決まっている。そのため先行調 達費も行き場を失ったかたちだが,これを新たに建造が決まったFF(X)に転用 する考えであるという。 なお,FFG(X)のうち,すでに建造工程が走っている1番艦コンステレーショ ンFFG-62と,2番艦コングレスCongress FFG-63には,この措置は影響しないと している。(USNI News 2026/2/6)
アメリカとイスラエルは2月28日から,イランに対する大規模な航空攻撃を 開始した。米軍の作戦名は“Operation Epic Fury”。 この作戦でのイラン艦艇に対する攻撃で,米中央軍(USCENTCOM)は「作戦 前にイランが保有していた11隻の艦艇すべてを撃沈または破壊した」としてい る。具体的には,コンテナ船を改造した無人機母艦シャヒド・バゲリShahid Bagheriを3月2日に破壊。さらに,バンダレ・アッバースではイラン版ESB (Expeditionary Mobile Base)ともいわれる前方基地艦マクランMakranも破 壊した。このほか,シャーバールではジャムランJamaran級コルベットを撃沈 した。なお,11隻という数が正しければ,潜水艦や小型戦闘艇は含まれないと 見るのが妥当だろう。(Naval News 2026/3/2)
○英政府がバングラデシュ政府との間で,英海軍を退役したエコーEcho級海洋 観測艦エンタープライズEnterpriseの譲渡に関する合意をまとめた。同艦は 2019年に横須賀に寄港したことがある。(UK Defence Journal 2026/2/9) ○コロンビアの国営造船所COTECMAR(Corporación de Ciencia y Tecnología para el Desarrollo de la Industria Naval)で,同国海軍の次世代水上戦闘 艦PES(Plataforma Estratégica de Superficie,戦略的水上プラットフォー ムの意)の1番艦で使用する鋼材の切出しがスタートした。(Naval News 2026/2/5) ○ギリシアがシーベル・エアクラフトに,カムコプターS-100回転翼無人機を 4システムを発注した。1システムにつき2機を配備する。FDIのギリシア 版,FDI HNに搭載するもので,
○フィンカンティエーリのリヴァ・トリゴソ造船所で2月21日に,イタリア海 軍向けの新型OPV,PPXの1番艦ウゴリーノ・ヴィヴァルディUgolino Vivaldi (P440)が進水した。同級は4隻の建造が決まっており,主契約社はフィンカ ンティエーリが51パーセント,レオナルドが49パーセントを出資するOSN (Orizzonte Sistemi Navali)。排水量2,400トン,全長95メートル,乗員93 名。(Fincantieri 2026/2/21) ○2月24日にスービック・ベイ海軍基地で,フィリピン海軍向け新造艦の就役 式典が行なわれた。対象は新型OPVの1番艦ラジャ・スレイマンRajah Sulayman(PS20)と,新型警備艇の殿となる9番艇オードリー・バニャレス Audrey Bañares(PG910)の2隻。 前者は2022年にHD現代重工に300億ペソ(5億7,300万ドル)で6
マレーシア海軍向けの新型水上戦闘艦SGPV-LCS(Second Generation Patrol Vessel Littoral Combat Ship)の1番艦マハラジャ・レラMaharaja Lela (LCS1)が,1月28日にルムッ海軍工廠を出航して,最初の試験航海を実施し た。 続いて2月10日に同工廠で,同級3番艦のシャリフ・マショールSharif Mashorが進水した。2番艦のラジャ・ムダ・ナラRaja Muda Nalaも進水済み。 SGPV-LCSはネーバル・グループのゴーウインドGowind 2500型がベース。排 水量3,100トン,全長111メートル,幅16メートル,吃水3.85メートル。主機は CODADで速力28ノット,航続距離5,000浬/15ノット,乗組員138名。ボフォース 57ミリ単装砲を1基,MSI製DS30M 30ミリ機銃を2基,
バブコックは,インドネシア海軍向けのアローヘッドArrowhead 140型フリ ゲイト2隻の追加建造に関するライセンス提供を決め,趣意書に調印した。 これが実現すると,同国向けのアローヘッド140,すなわちメラ・プティ Merah Putih級(別名“Red White”フリゲイト)は,合計4隻になる。 (Naval News 2026/1/21) また2月12日にドイツのレムウェルダーにあるアベキング・ウント・ラスム ッセン(Abeking & Rasmussen)で,インドネシア海軍の新型海洋観測艦カノ プス Canopus(936)の命名・引渡し・就役式典が行なわれた。インドネシア のPTパリンドゥ・マリンで船体を建造した後でドイツに重量物運搬船で運び, 所要の艤装を実施していた。 これはデワ・クンバルDewa Kembar(932)の代艦で,デワ・
オースタルはオーストラリア政府との間で,陸軍向けの新型輸送艦LCH (Landing Craft Heavy)の建造に関する戦略的合意をまとめている。これに 基づき,まず8隻を約40億豪ドルで受注した。建造は,同国西海岸パースに近 いヘンダーソンのCUF(Common User Facility)で実施,2026年に建造を開始 して2038年までに完納の予定。 これはダーメン・ナヴァルのLST-100がベースで,排水量3,900~4,000ト ン,全長100メートル,幅16メートル。兵員200名余りと,M1A2エイブラムズ戦 車を6両,またはレッドバック装甲車を9両搭できる。 ダーメンLST-100はナイジェリア海軍向けの納入実績があるほか,米海軍で もLAW(Light Amphibious Warship)改めLSM(Medium Landing Ship)のベー スになっている。(Naval News 2026/2/
1月に中国海軍の054B型フリゲイト漯河Luohe(545)が,就役から1年を経 て実働可能態勢を達成した。中国国営メディアが報じたもの。(USNI News 2026/1/29) また2月9日撮影の衛星画像で,葫芦島の造船所で建造している中国海軍の 新型攻撃原潜095型の艤装開始が確認された。 同型は推定全長110メートル,全幅12メートル程度の規模は現行の商Shang型 (093型)と同等だが,X舵などの新機軸を取り入れている模様。(Jane’s 2026/2/16)
トルコのアナドル造船所で2月4日に,トルコ海軍向けイスタンブールİ stanbul級フリゲイトの5番艦アクデニズAkdeniz(F519)が進水した。 イスタンブール級は,ヤウズYavuz級(MEKO 200TN型)フリゲイトの代艦 で,MILGEM計画の下で4隻を建造したアダAda級コルベットの拡大発展型。 1番艦イスタンブールİstanbul (F515)は2024年1月に引渡し済みで,2 番艦イズミルİzmir(F516)をアナドル造船所,3番艦イズミットİzmit (F517)をセデフ造船所,4番艦イチェルİçel(F518)と今回進水の5番艦を アナドル造船所で,それぞれ建造中。 このうちイズミルとイチェルは建造中途でインドネシアへの引渡しが決ま り,改めて代わりの2隻を追加発注することになった。排水量3,000トン,全 長113.2メートル,幅14.4メートル,吃水4.05メートル,主機CODAG(MTU 20V 4000 M93Lディーゼル2
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