郵船クルーズは11月13日,飛鳥Ⅲ初となる23日間のロング・クルーズ「2026年 日本一周ディスカバリークルーズ」を発表した。5月12日に横浜を出港,神戸を経由して広島,種子島,石垣島,那覇,本渡(天草),長崎,下関,宮津,金沢,函館,八戸,仙台に寄港し,6月3日東京着,4日神戸に戻る。料金は2名1室利用で1人193万円~1,029万円。2026年は飛鳥クルーズ就航35周年を迎え,「節目に相応しい新たな時代を切り拓くダイナミックなロングクルーズシリーズの誕生」とPRしている。続いて11月28日には「2026年夏・秋クルーズ」を発表した。6~ 10月の31本で,人気の花火観覧や季節に合わせて北海道や瀬戸内海を巡るコースなど,多彩な設定となっている。週末利用の3泊や,横浜乗船・神戸下船など都市間移動のショートコースも組まれた。
スイスのMSCクルーズは11月12日,21万総トン級次世代船「ワールド・クラス」2隻を仏アトランティーク造船所に追加発注したと発表した。去る5月発注の2隻に続くもので,2030,31年に引き渡され,同クラスの7,8番船となる。発注額は約35億ユーロとされる。LNGを燃料とし,高度な廃水浄化システムなど環境対応の最新設備を搭載する。1番船のMSCワールド・エウローパMSC World Europa(215,863総トン,船客5,252人)は2022年12月にデビューし,2番船MSCワールド・アメリカMSC World Americaは2025年4月就航。3番船MSCワールド・アジアMSC World Asiaが去る11月14日に進水し,2026年に就航を予定している。
豪シーニック・グループのラグジュアリー・クルーズ・ブランド,エメラルド・クルーズの新造船エメラルド・カイアEmerald Kaiaの進水式が,11月10日,ベトナムのハロン造船所で行なわれた。2026年4月に地中海でのデビューを予定する。同社がスーパーヨットと称する3隻目の新造船となるが,6,600総トン,全長120メートル,船客128人規模で,1,2番船(5,315総トン,船客定員100人)より大型化し,定員を増したタイプ。同日は拡大型2番船エメラルド・ライヤEmerald Raiyaの起工式も行なわれた。就航は2027年6月を予定している。
米ノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディングス(NCLH)は11月10日,傘下のリージェント・セブン・シーズ・クルーズ(RSSC)用の新造船1隻を伊フィンカンティエーリ造船所に発注したと発表した。次世代船「プレステージ・クラス」の3番船となり,2033年の引渡しを予定する。77,000総トン,全長257メートル,船客822人,客室は2階建てを含む12タイプ,全室バルコニー付きスイートのウルトラ・ラグジュアリー船となる。現在同所マルゲラ工場で建造されている1番船セブン・シーズ・プレステージSeven Seas Prestigeが2026年引渡し,2番船は2030年の竣工を予定している。
米ディズニー・クルーズ・ラインは11月10日,新造船ディズニー・デスティニーDisney Destinyの命名式を母港となるフロリダのポート・エヴァーグレイズで行なった。バンド演奏,ドローンやプロジェクションマッピングを使用した華やかな演出でデビューを祝福した。同船は独マイヤー・ヴェルフトで建造された「ウィッシュ・クラス」の3番船で,144,256総トン,船客2,512人,LNGを主燃料 と す る。11月20日処女航海に就き,バハマ諸島,西カリブ海を巡る4泊または5泊のスケジュールで運航している。
岡山の両備グループは11月10日,新造クルーズ客船の船名を「SEFU」(せふ)と発表した。同社では,「“SE”は瀬戸内を“FU”は風を表し,“SEFU”という名前には,時に穏やかに寄り添い,時に人々の歩みを進めてきた“風”への思いを込め,豊かさと変化をもたらす瀬戸内の風をまとって“SEFU”は日本各地へ新たな物語を届ける」と船名に込めた想いを説明。合わせて運航会社Rヨット(東京都港区)のブランドロゴを採用したファンネル・マークも公表した。SEFUは同グループの新規事業として2024年1月に設立したRヨットが運航を担う日本初のヨットスタイル客船となり,2027年夏の就航を予定している。建造所はポルトガルのウェスト・シー造船所で,2023年12月に契約を締結。9,000~10,000総トン,全長110~120メートル,幅約19メートル,吃水約4.7メートル,予定客室60室,船客約120人,乗組員約100人,航海速力約15ノット,航行区域は遠洋国際。
ノルウェーのフィヨルド1が運航する自律運航型バッテリー駆動カーフェリーが,トルコのテルサン造船所で進水したと11月に報じられた。4隻建造するうちの2隻で,ファナラーケンFanaraaken,スカガストールSkagastølと命名された。全長120メートルの両頭型で船客399人,車両120台を積載する。開発,設計をノルウェーのHAVデザインが手掛けた。2026年9月からノルウェー北西岸,ソグネフィヨルドのラヴィーク~オッペダルを結ぶ所要20分の航路に投入される。自律運航と高度な自動化が可能なように設計されており,自動航行,自動着岸を含む自動化機能と自律システムの実装を2027年に,自律運航を2028年に開始するとし,段階的に完全自動航行の認証取得を目指す。
病院船による医療NGOのマーシー・シップスは去る10月29日,2隻目の新造病院船アフリカ・マーシーⅡ Africa Mercy IIのスチール・カット式を中国の広船国際造船所(GSI)で開催し,建造がスタートした。現有のアフリカ・マーシー(16,572総トン,1980年竣工。元デンマーク鉄道フェリー,ドロンニング・イングリッドDronning Ingrid)の代船で,基本的には2021年に就役したグローバル・マーシーGlobal Mercyと同型とされ,フィンランドのデルタマリンがデザインしている。36,600総トン,全長174メートル,幅28.6メートルで,12デッキに手術室6室,隔離ベッド7床,急性期病床98床などを備え,最大644名のボランティアと医療専門家を収容できる。2028年3月引渡しの予定で,2029年からサービスに従事し,アフリカにおける無料外科治療と医療研修の拡大を担う。この新造プロジェクトのメインスポンサーはMSC財団である。
レジデンス船事業を展開する米クレセント・シーズは,ノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディングス(NCLH)と2025年3月に結んだチャーター契約を9月30日で終了した。解約したのは傘下のリージェント・セブン・シーズ・クルーズ運航のセブン・シーズ・ナビゲーターSeven Seas Navigator(28,803総トン,船客496人,1999年竣工),オーシャニア・クルーズのオーシャニア・インシグニアOceania Insignia(30,277総トン,船客684人,1998年竣工)の2隻で,10年契約で満了時に買取りのオプションが付いていた。2025年初にレジデンス船事業に参入したクレセント・シーズは2隻を改装してスタートし,2032年に新造船を就航させる計画を発表していたが,顧客となる富裕層のニーズが予想を大きく上回り,より広くよりカスタマイズ可能なレジデンスであることが判明,既存船から新造船へ重点を移すとしている。
試し読みはコチラ 単品でご購入はこちら <目次内容> 【カラー写真頁】 アメリカ海軍2026 目次 <第1部>艦船 ディストリクト・オブ・コロンビア級 オハイオ級(SSBN) オハイオ級(SSGN) ヴァージニア級 シーウルフ級 ロサンゼルス級 ジェラルドR.フォード級 ニミッツ級 タイコンデロガ級 ズムウォルト級 アーレイ・バーク級 コンステレーション級 フリーダム級 インディペンデンス級 ブルー・リッジ級 アメリカ級 ワスプ級 サン・アントニオ級 ホイッドビー・アイランド級 LCAC-1/100級 LCU-1610級 アヴェンジャー級 MkⅥ 型 シー・アーク型 CCM Mk-1型 CCA型 11メートルRIB型 RCB型
10月28日の「フジ」に続いて商船三井クルーズは11月6日,2026年に就航を予定する三井オーシャンサクラのデビュー・クルーズのスケジュールを発表した。デビューは9月19日で,横浜を17時に出港,鳥羽,日高に寄港して横浜へ戻る5日間の航海となる。以降は横浜,東京,名古屋,神戸,広島,博多,金沢,新潟を起点に12月までに合計29本を行ない各地で麗姿を披露する。3泊程度のショートを中心に好評の秋の絶景を満喫するクルーズや定番のクリスマスクルーズなど,多彩なコースを組んだ。年末の12月26日には9日間「ニューイヤー 南西諸島・台湾クルーズ」を実施し,洋上で新年を迎える。 またこれに合わせて船内施設について発表した。同社運航船の伝統や想いを受け継ぎ,施設名やサービスの概要を決定したという。名称はメインダイニングが“レストラン桜”,ビュッフェが“テラスレストラン八重”,スペシャルレストランが“寿司バー潮彩”,船首のバーは“バー海” に決まった。プールサイドには新たに足湯が設けられる。客室は全室海側のスイート仕様でカテゴリーは7つ,約9割にプライベート・ベランダを備える。9月19日発のクル
日米両国政府は10月28日,造船分野での協力を推進する覚書を締結,金子国土交通相と米ラトニック商務長官が署名した。今後「日米造船作業部会」を設置して,①両国建造能力の拡大,②米海事産業への投資促進,③経済安全保障上重要な公船・商船など船舶需要の明確化,④両国造船人材の育成に向けた教育・研修の強化,⑤先進的な建造技術(AIやロボットなど)や船舶の設計・機能開発などの技術革新,の5分野に取り組む。対象の船種には,経済安全保障上重要な公船・民間船舶,艦艇,LNG運搬船などが挙げられているが,日本の造船業へのメリットなどは現段階では未知数。
Showing 12 of 2867 total posts