3月12日,第3管区海上保安本部は火力発電事業などを行う株式会社JERA(本社・東京都中央区)と災害時の電力供給復旧を迅速で円滑に進めるため相互協定を締結した。 JERA(ジェラ)は東京電力フュエル&パワーと中部電力の合弁会社。協定は2024年1月に発生した能登半島地震で道路が寸断された際に,北陸電力が9管本部と連携して船艇を使って復旧に必要な人員や資機材を海上輸送した事例を踏まえて締結された。 3管本部は復旧に必要な資機材や人員の輸送,特に要請のあった事項について協力し,JERAは応急対策に必要な施設や敷地を提供する。 適用地域はJERAの発電所がある神奈川,東京,千葉,茨城の一都三県。 JERAでは西日本支社が第4管本部,第9管本部と同様の協定を締結している。 (海上保安協会 新聞事業部 部長 米田 堅持)
3月25日,宮城県の塩釜港に停泊中の巡視船“ざおう”(PLH-05)からA重油が最大で15キロリットルが流出した。 第2管区海上保安本部の巡視船艇や航空機,機動防除隊員,海上災害防止センターの職員らがオイルフェンス展張など防除作業を実施し,“ざおう”が係留されている桟橋をオイルフェンスで囲み,岸壁などに付着した油に対し,高度な専門技術を持つ業者による洗浄作業などの作業が行なわれた。 同保安部によると,“ざおう”のA重油をタンク間で移送するためのポンプが,移送先のタンクが満杯になった後も稼働し続けたことから溢れ,空気抜き管から流出したという。 (海上保安協会 新聞事業部 部長 米田 堅持)
5月1日,海上保安大学校(広島県呉市)の練習船“いつくしま”は同大桟橋を出港し遠洋航海に向かった。 “いつくしま”には同大を卒業した専攻科66人(うち女性16人),研修科国際航海実習課程2人(うち女性1人)が乗船。15日にカナダ・ビクトリア,17日にバンクーバーに入港した。 海上保安庁の練習船がカナダに寄港するのは,先代の「こじま」が1986年7月に巡視船“せっつ“(PLH-07)とともにバンクーバーに入港して以来約40年ぶりとなる。 米・サンフランシスコおよびホノルル,オーストラリア・シドニー,シンガポール,フィリピン・マニラと太平洋を一周するようにまわり,7月24日に東京に帰国後,28日に同大に戻る89日間,約38,000キロのコースを予定している。 (海上保安協会 新聞事業部 部長 米田 堅持) (写真:海上保安庁)
「海上保安の日」の5月12日,海上保安庁の殉職者追悼式が,青海総合庁舎敷地(東京都)の慰霊碑前で行われた。今回は特別に佐々木紀(はじめ)国土交通副大臣が出席し,瀬口良夫海上保安庁長官ら幹部職員と石川裕己・海上保安協会会長ら約50人が参列した。 2024年1月に発生した羽田空港の衝突事故で犠牲となった5人を含め,海保創設以来,海難救助や海洋調査などの業務中に亡くなった187人に対し全員が黙祷し冥福を祈った。 (海上保安協会 新聞事業部 部長 米田 堅持)
5月22日,沖縄県名護市辺野古沖で2隻の船が転覆し同志社国際高校の女子生徒ら2人が亡くなった事故で,国土交通省と内閣府沖縄総合事務局は事業登録を受けずに運送を行ったとして,死亡した船長を海上運送法違反の疑いで中城保安部(第11管区)に刑事告発した。 国交省は,転覆事故を起こした「不屈」と「平和丸」の両船が事業登録を受けていなかったため,生徒らを乗せての運送行為が海上運送法で定める事業登録が必要な行為かどうか確認作業を進めてきた。 同志社国際高校への照会などで,「不屈」の金井創船長について①2023年以降同高校から依頼文を受理していた,②23・24・26年の計3年間で合計6回にわたり同校の生徒・教員を運送した,③いずれの年も学校から謝礼を領収していたことが確認された。このため海上運送法違反に該当すると判断し,告発に踏み切ったとしている。 (海上保安協会 新聞事業部 部長 米田 堅持)
5月20日,海上保安庁の瀬口良夫長官は会見で,海保のモバイル・コーポレーションチーム(MCT)と国際業務対応・練習船“ふじ”を組み合わせたFOIP(自由で開かれたインド太平洋)普及のための新たな海上保安機関能力向上支援ユニットを編成することを明らかにした。これは高市早苗首相が提唱した「進化したFOIP」構想を受けたもの。 MCTは東南アジア諸国などの能力支援のため2017年に発足した。専門的な知識や高度な技術を持つ職員の専従チーム。現在,本庁総務部国際戦略官に属し要員は約20人規模である。 一方,“ふじ”は今年12月に就役予定の総トン数約6,000トンの大型巡視船。ヘリコプター1機が搭載可能で,研修用施設なども有する。 (海上保安協会 新聞事業部 部長 米田 堅持)
2026年3月19日,海洋観測艦“わかさ”が除籍された。本艦は“ふたみ”型の2番艦で,昭和58年度計画により日立舞鶴で61年2月25日に就役した。最終配属先は第1海洋観測隊で,定係港は横須賀。
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パキスタン海軍向けバーブルBabur級コルベットの2番艦カイバルKhaibar(F-282)の就役式典が,4月4日にカラチで行なわれた(引渡しは昨年12月に実現済み)。また,4月30日に中国・海南島の三亜基地で,ハンゴールHangor級(パキスタン向け改元Modified Yuan型)潜水艦の1番艦ハンゴールの就役式典が行なわれた。(Naval News 2026/4/6,2026/4/30)
米海軍がアップデートした艦艇建造計画において,“トランプ級戦艦”ことBBG(X)が,当初にいわれていた通常動力から,原子力推進に改められたことが判明した。 ただし,原子力推進にすれば建造・維持管理コストの上昇は不可避であり,さらに原子炉製造を担当するメーカー,すなわちベクテルの生産能力が問題になる可能性も考えられる。このまま実現するかどうかについては,今後の動向を注意深く見守る必要があろう。 なお,同級の建造は船殼ブロックを全米各地の造船所で分散担当し,最終組立てはハンチントン・インガルスのニューポート・ニューズ造船所12号ドックで実施するとの考えが明らかにされている。ただし,同所では並行して空母ドリス・ミラー Doris Miller CVN-81とウィリアム J.クリントンWilliam J. Clinton CVN-82の建造工程も走るため,スケジュール調整は不可避となる。(USNI News 2026/5/11,同2026/5/21) (写真:U.S. NAVY)
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